見出し画像

自然に負荷をかけすぎないよう、与えてもらい続けるには?

なんだか、調子が出ない、だけど、温泉や旅行に、すぐに行くのはムリ、ということは少なくないと思います。

そんなとき、どうされていますか?

自然の中に身を置けば、きっと復活する!という自覚のある方は、ご近所にある植物を眺める、公園のベンチでボーッとする、だけでも効果があって救われますよね?

たまたま見ていると、本にも、自然の効用についてありました。

一つは、科学雑誌のニュートン、2021.11月号。



「集中力」の心理学の記事にこういうのがありました。

自然の中に身を置くと、得られる効果。

・ワーキングメモリ
(神経細胞のネットワークで、情報の一時的保管と処理を行う)
・思考の柔軟性
・注意をコントロールする機能

これは多くの研究で確かめられているようです。

ほかに、少し前の本、『最高の体調』(鈴木祐著)には、こういうのもありました。


・自然とふれあうアクティビティを増やすほど、体内の炎症は鎮まっていく(長寿の人は、体内の炎症レベルが低いことが知られている)。

・自然とのふれ合いにより、人体の副交感神経は確実に活性化する。

 そして、単純な比較は難しいが、その効果の値を比較してみると、
 自律訓練やマッサージなどの定番のリラクゼーションよりも、高い値が得られている。


ここまでは、わりとうなずけるお話だったりします。

ですが、この先、考えたい気がするのは、こういうことです。


疲れ果てた現代人が、エネルギーを補給してもらおうと、自然の豊かな場所に集中して行くと、オーバー・ユースで、その場が荒れてしまうことがある、ということです。

よく起こるのは、そこで暮らす植物の根元回りの土壌が締め固められたり、植物そのものが踏み荒らされたり、でしょうか。

他には、ゴミの問題などもあったりするでしょうか。

こうなると、癒やしてくれるはずだった自然のパワーが、ぐんとダウンしてしまいます。

これは、人にとっても自然にとっても、望ましくないことですよね?

ということで、できれば、人の多くない、静かで気持ちのよい場所を、自分用の駆け込み寺として見つけておけたらいいな、と思います。

心身ともに、余裕のあるときに。

その方が混雑しなくて、自分もゆっくりできるし、自然への負荷が分散されて、みんなにとって、よし。

そのためにも、身の回りに、多くの自然が必要、という結論になってしまいます。

必要なとき、自然からエネルギーやパワーを頂くためにも、日頃から、何か自然のためにできることを見つけて、やり続けられたらいいですね。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?