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きしぉう博士のアジア研究ノート

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きしぉう博士が書いたアジア研究や歴史学関連の2020年10月から2021年1月までの有料記事の全てが読めるマガジンです。
アジア研究、特に東南アジア研究の前線の話がかじれます。 それから、大手の出版局・大学出版局から本を…
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#キリスト教

講義用ノート コミュニティ形成の東南アジア史(1)シリーズ概論

本業です。シンガポール国立大で教えている大学2・3年生向けの「東南アジア史入門」の授業をコミュニティ形成史として作り直し、日本語の講義用ノートを作る計画です。ちびちびやります。域内の研究もできるだけピックアップしていきますが、東南アジア研究の系譜的には、ビクトール・リバーマン → マイトリ・アウントゥイン → 土屋、あるいはD.G.Eホール → オリバー・ウォルターズ → レイナルド・イレート → 土屋です。なので、基本的にはミシガン大及びコーネル大系列の伝統に基づいて(多少

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なぜ神はファラオに怒って魚を殺したのか?息子からの質問

子供と聖書物語を読んでいたときの話。 キリスト教教育について一応、妻も私も広義のキリスト教徒なので、子供たちにはキリスト教教育を施している。私個人としては、彼らがカトリックになろうが、プロテスタントになろうが、よく考えて無神論者になろうがそれでいいと思っているのだけれど、親がセム系宗教の教養を持っているなら、言語や数学と一緒に継承しておいて損はない。私自身、宗教に関する知識がこの世で生きていく上でとても役に立つということを知っている。(あの世でどうかはまだ知らない。) プ

ある日曜日のあかし-クリスチャンで歴史家をやっているということ

2018年5月13日、母教会から依頼されて行ったスピーチ(キリスト教用語ではあかしと言う)の原稿です。元々のタイトルは「預言者伝統と歴史家の仕事について」で、修正したバージョンが母教会の冊子に載ってるはずです。 プロテスタントの教会での「あかし」というのは、求道者たちを感化するために「いかにしてキリスト教徒になったか」ということを話すのがよくあるパターンです。でも、私の場合、既に母教会で2回位やったことがあったので、クリスチャンじゃない同僚などと相談し、「キリスト教徒であり