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2年「なまけにんじゃ」【希望と勇気、努力と強い意志】の指導案はこうする!

こんにちは。
今日は『2年「なまけにんじゃ」【希望と勇気、努力と強い意志】の指導案はこうする!』
このテーマで教材解説をします。

「希望と勇気、努力と強い意志」は、4つ単語が並んでいますね。

①希望
②勇気
③努力
④(強い)意志

道徳っぽい言葉が並んでいます。

1つの教材で4つ全てを扱うことは不可能です。
教材には必ず、重点があります。
その重点がどれなのかを最初に考えることで、教材研究がスムーズにいきます。

多くの言葉が並ぶ内容項目は、『重点』を考えるようにしましょう!

では、解説です!

1 教材について
2 内容項目と教材
3 導入
4 発問
5 まとめ

順番に解説します。

1 教材について

A 主として自分自身に関すること
「希望と勇気、努力と強い意志」
1・2年の目標・・・・自分のやるべき勉強や仕事をしっかりと行うこと。

2年生「なまけにんじゃ」(日本文教出版)

あらすじ
ぼくのお部屋のすみっこに、なまけにんじゃが隠れてる。
勉強していると「テレビをつけてくれ。」
そうじをしていると「どうせまたすぐよごれるよ、ムダなことはやめなされ。」

なまけにんじゃがいる限り、なにをやってもぼくはだめ。
なまけにんじゃよ、どこかへ消えてくれ!

2 内容項目と教材

ポイントは「きちんとする気持ち」

重点項目なので、前回の「なわとび」のまとめを導入で使いましょう。

「なまけにんじゃ」は、だれの心にもいるものではないでしょうか。

「めんどくさいな。」「いやだなあ。」と思うことは誰でもあるものです。
それは決して悪いことではありません。
その気持ちを表出させて、「なにもしない」ことが問題なのです。

なまけにんじゃに「テレビをつけてくれ」と言われた時、
①テレビを見てしまう
②テレビを我慢する
この2つの選択が考えられます。

では、この2つのちがいはなんでしょうか。

①テレビを見てしまう
これは、なまけにんじゃの誘い、つまり自分の「楽をしたい」という気持ちを行動に移してしまった場合です。「ぼく」はこちらの行動をしていますね。

②テレビを我慢する
これは、なまけにんじゃの誘いに乗らなかった場合です。つまり、「楽をしたい」という気持ちを行動に表さなかったのです。
では、なぜ行動に移さなかったのでしょうか?

①と②の心のちがいはなんでしょうか?
子どもたちと考えてみたいですね。

結論は、きちんとしようとする気持ちがあるか、ないかです。
理性とも言えますね。

「ぼく」は、『テレビを見たらダメだ!』と思っていますが、見てしまっています。
つまり、「テレビを見ない自分」を正解の姿としてもっているから、
「テレビを見た自分」が不正解だと思って、「ダメだ」と思ってしまっているのです。

つまり、きちんとしようとする気持ち、「テレビを見ない自分」を強くもっているかどうかがちがいになるのです。

「ぼく」は、いい子か

視点を変えます。
「ぼく」は、いい子でしょうか?

そもそも、なまけにんじゃの誘いにのっているので、断りきれないからいい子ではないと言えます。
でも、「きちんとする自分」という正解をもっているから、
なまけにんじゃに、「ぼくはだめだ!」「なまけにんじゃ、どこかへ消えてくれ!」
と思えるのではないでしょうか。

もし、本当にいい子ではないのなら、なまけにんじゃに誘われてもなんとも思わないのではないでしょうか。
もう、なまけにんじゃ自身が、「ぼく」になっているような状態。
それが悪い子だとしたら、この話の「ぼく」はいい子でしょうか?

自分なりの正解をもっているだけ、マシなのか。
正解はもっていても、行動に移せなかったらダメなのか。

子どもたちと考えてみたいですね。


反対は◯◯にんじゃ

発問のアイディアとして、「なまけにんじゃの敵は、なんというにんじゃだろう。」と聞いてもいいですね。

なまけにんじゃは、ネーミングとしてとてもいいです。
人の「楽をしたい」という気持ちはいつもは潜んでいて、
なにか行動を起こしたら姿を表す。

では、その反対、なまけにんじゃの敵はなんでしょうか?

・いいことにんじゃ
・天使にんじゃ
・やるにんじゃ

わたしはネーミングセンスはありませんが、子どもたちとこの名前を考えてみることは、
視点が広がっていい活動になりそうですね!

3 導入

T:教師 C:子ども

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