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中学1年「初めての伴奏」【よりよい学校生活、集団生活の充実】の指導案はこうする!

こんにちは。
今日は
中学1年「初めての伴奏」【よりよい学校生活、集団生活の充実】の指導案はこうする!
このテーマで教材解説をします。


今日の記事で考えていきましょう!

では、解説です!

1 教材について
2 内容項目と教材
3 導入
4 発問
5 まとめ

順番に解説します。


1 教材について

C 主として集団や社会との関わりに関すること
「よりよい学校生活、集団生活の充実」
目標・・・・教師や学校の人々を敬愛し、学級や学校の一員としての自覚をもち、協力し合ってよりよい校風をつくるとともに、様々な集団の意義や集団の中での自分の役割と責任を自覚して集団生活の充実に努めること。

「初めての伴奏」(光村図書)
理子ははじめてピアノの伴奏に立候補した。
みんなから拍手が湧き起こり、理子にピアノの伴奏が決まった。

合唱コンクールの練習が始まると、
課題曲を弾く理子のがたびたび間違えてしまった。
男子の何人かから、「間違えないで」と言われた。
理子は、「そんなこと言う男子だって、しっかり歌ってないのに。」と思った。

練習中、指揮者の陸が、
「今のままじゃ、歌声もまとまっていなくて、恥ずかしい。
 合唱コンクールを聴きにきてくれる人たちにも失礼」
といった。

陸の言葉は、理子の胸にずしんと重く響いた。
私は、伴奏者に立候補した。まず、私が、みんながうたいやすいようにきちんとピアノを弾かなければいけない。
クラスのみんなだって、全力で歌う気持ちにはなれないだろう。
そう、理子は気づいた。

その日から、理子は必死で練習した。

理子の伴奏はだんだんスムーズになって行って、それに触発されるように一人一人の声がしっかり出るようになった。

2 内容項目と教材

・「よりよい学校生活、集団生活の充実」というと
かなり広い範囲のことを言っているように感じることでしょう。

・しかし、意外とそうではありません。
子どもの立場に立ってみると、
集団の種類は違えど、
『自分らしく振る舞えばよい』という本質は変わらないのです。

・しかし、「自分らしさ」を集団の中で発揮する上で、
最低限気にしなければならないルールやマナーがあります。

・その大切な心を考えることが、
この内容項目なのです。


・教材を見てみましょう。
理子はピアノの伴奏に立候補をしますが
ミスが目立って、みんなと息が合いません。

何が原因だったのでしょうか?

この教材は、
「理子は◯◯するべきだった」という
「べき論」に陥りやすいです。

・理子は、もっと練習してから立候補するべきだった
・理子は、決まってから練習まで猛練習すればよかった
という感じです。

・理子は、姉の存在もあって立候補をしました。

しかし、「立候補すること」を優先して、
「自分の実力」は後回しにしていたのです。
結果、ミスが多く、みんなの歌や熱量とも差が出てきます。

・しかし、それではだめだと気付いた理子は、
猛練習をします。

この他者意識が、集団の中ではとても大切です。

・伴奏者であってもなくても、
相手はどう思うか、どう感じているか、と
気にする心、つまり他者意識は
集団の秩序を保つために大切なことです。

・この「人を意識する心」を、
子どもには気付いてほしいですね。

・勘違いしやすいのですが、
「他者意識」に目を向けたからといって、
なにか行動を起こすことが正解なわけではありません。

・「相手を思う心」も他者意識ですから、
表面的な行動はなにもない可能性があります。

・行動を強制するのではなく、
「集団の中の自分は、他者意識が大切」
ということに気付ければ、OKです。

・この内容項目は重点項目です。

・前回の『みんなで成功させよう』では、
自分は集団の役に立つために大切なことや心はなにか、を押えました。
今回の『初めての伴奏』では、集団の役に立った上で、
集団をよりよくするために大切な心は何か、を押さえましょう。

・先ほども言ったとおり、集団の役に立つために
大切なことは、他者意識でしたね。
このことを押えておいて、
授業に臨みましょう!

3 導入

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