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中学3年「無実の罪」【公正、公平、社会正義】の指導案はこうする!

こんにちは。
今日は
中学3年「無実の罪」【公正、公平、社会正義】の指導案はこうする!
このテーマで教材解説をします。

公正と公平って、よく似た言葉ですよね。
ざっくりと同じ意味で捉えていて、
違いなんて意識したことはない。
そんな人がほとんどでしょう。

公正、公平って平等ってこと。
つまりは差別をしてはいけないということ。

このあたりの理解で、日常生活は困りません。
しかし、これが道徳の授業をするという立場になったら、
もう少し深く理解しておかなければならないような気がします。
今日は、公正と公平の違いついて、考えてみましょう!

今日の記事で考えていきましょう!

では、解説です!

1 教材について
2 内容項目と教材
3 導入
4 発問
5 まとめ

順番に解説します。


1 教材について

C 主として集団や社会との関わりに関すること
「公正、公平、社会正義」
目標・・・・・正義と公正さを重んじ、誰に対しても公平に接し、差別や偏見のない社会の実現に努めること。

「無実の罪」(東京書籍)

2 内容項目と教材

①「公正、公平」のちがい

公正と公平について、それぞれ意味を調べてみます。

公正・・・かたよりがなく正当なこと。はっきりいていて正しいこと。
公平・・・判断・行動に当たり、いずれにもかたよらず、えこひいきしないこと。
社会正義・・・人間が社会生活を営む上で、正しいとされる道理。

なんだか、どれもに似たような意味ですね。
簡単に言うと、公正+公平=社会正義ということです。

また、「公正、公平、社会正義」の内容項目では
大切にしてほしい授業のポイントがあります。

それは、1つの立場に限定して考えないこと。

「山本さん」の立場で考えたくなりますが、それだけでは不十分です。

「同じクラスの子」の立場や、「隣のクラスの子」「担任の先生」など、教科書に出てきていない人物も登場させ、多くの視点で考えられるようにしましょう。

それが道徳で求められる「多面的・多角的な見方」なのです。

②ゼロベースで考える

「公正、公平」の考えのように、ゼロベースで考えてみましょう。
「そもそも論」で偏見をとっぱらって考えてみるということです。

そもそも「財布をとったと疑う」という考えや、
「取っていないけど何も言えない」という考えは、間違っているのでしょうか?
間違っているとしたら、なぜ間違っていると言えるのでしょうか?

当たり前のことについて「常識だからダメだ」ではなく、なぜだめなのかを考えることが、内容項目の理解に繋がります。

ひょっとしたら「取ったでしょ」と言っているのには、なにか理由があるかもしれない。
この「〜かもしれない」が、『公正、公平』の考えでは大切なのです。

「〜かもしれない」は魔法のコトバです。
相手のイメージを決めつけず、新しい見方を常にもたらしてくれます。
だから、相手に対する見方を、これまでの行動や印象で決めつけず、「〜かもしれない」と考えることが大切なのです。

3 導入

T:教師 C:子ども

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