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2年「生きているから」【生命の尊さ】の指導案はこうする!

こんにちは。
今日は『2年「生きているから」【生命の尊さ】の指導案はこうする!』
このテーマで教材解説をします。

Dの視点は苦手!とよく聞きます。
今回の「生命の尊さ」に始まり、
「自然愛護」
「感動、畏敬の念」など
一見すると難しそうな言葉が並びます。

抽象的な概念ではあるけれど、
大事なことはわかる。
でもどうやって授業をしたらよいかわからない。

そんなことを思っている人が
多いのではないでしょうか。
今日の記事を読んで、頭をスッキリさせてください!

では、解説です!

1 教材について
2 内容項目と教材
3 導入
4 発問
5 まとめ

順番に解説します。

1 教材について

D 主として生命や自然、崇高なものとの関わりに関すること
「生命の尊さ」
1・2年の目標・・・・生きることのすばらしさを知り、生命を大切にすること。

2年生「生きているから」(日本文教出版)

あらすじ
「手のひらを太陽に」を歌ってみよう

考えてみよう。
「生きているからできること」にはどんなことがあるかな。

2 内容項目と教材

①来た道を太くする

「生命の尊さ」はDの視点です。
Dの視点は、生命、感動、自然愛護など抽象的なものが多いです。
ですから、他の視点に比べて、言葉にしにくいことが多いです。

まとめの段階では無理に言葉にしようとせず、子どもの考えた内容や余韻を大切にしてください。
「命は大事」という、すでに知っていることを、「だから大事なのか!」と理解を深めるイメージです。

とはいっても、さすが最後の35番目の教材。
考える土台が広すぎてどうやって授業をしたらいいかわからない教材です。

「生きているからできること」を考えて、実感させて、命の大切さについて再認識する。

言葉では簡単ですが、では実際にどのように授業を組み立てたらいいのでしょうか。

②授業の組み立て

授業の流れは以下のようにしてみましょう。
(1) 「手のひらを太陽に」を歌う(or聞く)
(2) 気に入った歌詞を言い合う
(3) なぜそう思ったか、理由を言い合う
(4) 「当たり前」のことは、命があるからできることに気づく
(5) 命がなくなっては、全てが「当たり前」じゃなくなることに気付く

詳しく書きます。

(1) 「手のひらを太陽に」を歌う(or聞く)

まずは、「手のひらを太陽に」を歌いましょう。
知っている子も知らない子もいるでしょう。
最後まで歌詞に注目して歌うように意識づけます。

(2) 気に入った歌詞を言い合う

気に入った歌詞を発表する。
歌の前に「歌詞に注目」と声をかけておくことで、発表がスムーズになります。

(3) なぜそう思ったか、理由を言い合う

そして、その理由を尋ねます。
気に入った歌詞ができる土台は、生活経験になります。
歌詞から、生活の経験を振り返った発言が出てきたら逃さないように板書をしましょう。

特に、「生きているから◯◯◯◯だ」の部分を気に入る子は、理由を詳しく聞きたいですね。

(4) 「当たり前」のことは、命があるからできることに気づく

それらは、歌にもあるように、「生きている」からできることです。
「生きるということは、命があるということですね」とつなげることで、
子どもの思考がつながります。

(5) 命がなくなっては、全てが「当たり前」じゃなくなることに気付く

命がなくなるということは、生きていないということ。
生きていないということは、歌に出てくることのほとんどができなくなるということです。

「命がなかったら、この歌のどれができないだろう?」と聞いてみるのも、
突っ込んだ発問ですが、深く考える発問ですね。

3 導入

T:教師 C:子ども

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