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3年「『わたしらしさ』をのばすために」【個性の伸長】の指導案はこうする!

こんにちは。
今日は『3年「『わたしらしさ』をのばすために」【個性の伸長】の指導案はこうする!』
このテーマで教材解説をします。

個性の時代と呼ばれるようになりました。

昔に比べて今の時代の子どもは、本当に個性豊かです。
では、個性とはなんでしょうか。
個性はどうやって見つければいいのでしょうか。

今日は、『個性』について教材解説で考えていきましょう!
では、解説です!

1 教材について
2 内容項目と教材
3 導入
4 発問
5 まとめ

順番に解説します。

1 教材について

A 主として自分自身に関すること
「個性の伸長」
3・4年の目標・・・・自分の特徴に気付き、長所を伸ばすこと。

3年生「『わたしらしさ』を伸ばすために」(光村図書)

あらすじ
「わたしらしさ」を見つけよう。
・すき ・とくい ・苦手 ・がんばりたい
4つのことについて書く欄がある。

その後に、元レスリング選手の吉田選手、宇宙飛行士の若田さんの話が載っている。

吉田沙保里さんは、「いやだな、と思っていると何事も上手になれません。目標をもって取り組むことが大切です。」
若田さんは、「失敗しても、失敗の理由を考えます。失敗は悪いことではなく、自分を伸ばしてくれる大切な力になるのです。」
と話します。

2 内容項目と教材

目標には「特徴」とあります。
似たような言葉に「特長」があります。

2つのちがいは次のとおりです。

特徴・・・他と比べて特に目立ったり、他との区別に役立ったりする点。
特長・・・すぐれた(=長)特徴。

つまり、特長は長所に特化しているのに対して、特徴は長所も短所も含んでいるということです。

また、次のポイントも押さえましょう。

①特長は誰でももっている。
②特長は自分では気付きにくい。

この2点が今回の前提ポイントとなります。

つまり、「すき」「とくい」なことについて書く活動がありますが、
自分ではなかなか書くことが難しいということです。

これは子どもに限ったことではありません。
大人である教師もやってみましょう。
意外と進まないことがわかるはずです。
特に、「すき」なことと「とくい」なことの区別は、かなり難しいでしょう。

そこでオススメする活動は、『他己紹介』です。
隣の席でペア、もしくは班でグループをつくり、友達の他己紹介をします。
そのときの観点が、教科書にある「すき」「とくい」「苦手」「がんばりたいこと」の4つです。

「すき」「とくい」「苦手」は、その人の普段の様子を思い出して書くようにします。
そして、「がんばりたいこと」は意志ですからわからないので、
これだけはインタビューをしていいことにします。

こうすると、自分で自分のことを考えるという負担は少なくなります。
子どもが自分を客観的に見ることは難しいですが、人のことを客観的に見ることはできます。
それを利用して、このような活動を設定します。

ただし、書く活動で終わっては、それは学級活動です。

書いたものを互いに発表して、どう感じたか振り返る。
ここからが道徳の授業です。

「他己紹介」をしてもらった自分のことについて、
どれぐらい自分で納得するかを考えます。
また、自分で「すき」「とくい」と思っていることを書き足してもいいことにします。
そうやって自分を見つめることで、自己分析が進んでいきます。

さらに、吉田選手と若田さんの2人の話が載っていますが、
他にも3人目以降で他の偉人を紹介してもいいでしょう。
大切なポイントは、「すき」または「とくい」を伸ばして成功した人です。

世の中は必ずしも、成功した人が「すき」か「とくい」を伸ばしたわけではありません。
しかし、「すき」か「とくい」を伸ばした人は、大きな自信を手に入れることができます。

「自分は○○がとくいだ」と自信をもつことが、明日への活力につながり、
自分にはない友だちのよいところを認めることにもつながっていくのです。

今回の教材は、全体でのまとめらしいまとめはありません。
子どもひとりひとりが、「自分らしさ」について考えることができたら、
それで授業のねらいは達成です。

3 導入

T:教師 C:子ども

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