絵葉書と切手

4年生『絵葉書と切手』の指導案はこうする!

こんにちは。Kishです。
今日は道徳の教材について詳しく書きます。
多くの教科書に掲載されている
『絵葉書と切手』
この教材についてお話し、
あなたのこれまでの授業を変える
道徳イノベーションを起こします!

目次です。
・「友情、信頼」は重点を決める
・発問例
・板書は「二項対立型」
・教材を「多面的」に見て,内容項目を「多角的」に見る

では本題です。

「友情、信頼」は重点を決める

『絵葉書と切手』の内容項目は
「友情、信頼」です。
2つの違いについては別な記事でお話ししていますので、
詳しく知りたい方は、こちらをご覧ください。

簡単に言うと、
友情の上に信頼があります。
信頼が先にくることはありません。

教材によって、
友情の関係をつくる段階なのか、
友情の間にある信頼を高める段階なのか、
見極める必要があります。

この内容項目は、どちらか重点を決めて授業をしましょう。
「友情」か「信頼」か
重点はどちらなのか、教材から考える
ということです。
「友情、信頼」の教材は
その両方を追究するようにはなっていません。
どちらかに軸足が必ず置かれています。
それをどちらなのか、考えましょうということです。

『絵葉書と切手』では、
「信頼」に重点が置かれています。
この後は、それを前提に話を進めます。
かといって、「友情」に重点を置いて
間違いと言うわけではありません。
「授業者が重点を決める」ことが大切なのです。

発問例

次に、発問例を挙げます。

まずは子どもの思考を狭める
「場面を区切る発問」です。

【場面を区切った発問】
・手紙を受け取った時、ひろ子はどんな気持ちだったのだろう。
・料金が足りないことを知ったとき、ひろ子はどんな気持ちだったのだろう。
・兄の考えを聞いて、ひろ子はどう思っただろう。
・母の考えを聞いて、ひろ子はどう思っただろう。
・ひろ子は、どんな気持ちで手紙を書いたのだろう。 

これらは、子どもの思考を狭める発問です。
それぞれの質問で、異なる視点から意見を言えますか?
ある程度答えの幅が限定される発問になっていませんか?

これらの発問は、
結局のところ、子ども達は同じようなことを言うだけの
言葉遊び的時間になり、道徳性が深まりません。
考えるのは簡単ですが、
その分、浅い意見しか期待できないでしょう。

では、次に、
教材全体を捉えて、
多面的・多角的に考える発問を紹介します。

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