3年「これ、全部東京産」【伝統と文化の尊重】の指導案はこうする!
こんにちは。
今日は『3年「これ、全部東京産」【伝統と文化の尊重】の指導案はこうする!』
このテーマで教材解説をします。
「伝統と文化の尊重、国や郷土を愛する態度」
この内容項目はなんとなくイメージがつきやすいですね。
以前の愛国心や郷土愛といった項目です。
国を愛する心、地域を愛する心、
先人がつくってきた伝統や文化を重んじる。
こう聞くと簡単なようですが、
実際の授業では「自分事」として
どのように捉えさせるかが
大きな壁となります。
「すごいな。自分とは関係ないけど。」
と浅い学びになってしまいがちなところが
この「伝統と文化~」の内容項目の
大きな注意点なのです。
では、解説です!
1 教材について
2 内容項目と教材
3 導入
4 発問
5 まとめ
順番に解説します。
1 教材について
C 主として集団や社会との関わりに関すること
「伝統と文化の尊重、国や郷土を愛する態度」
3・4年の目標・・・・
我が国や郷土の伝統と文化を大切にし、国や郷土を愛する心をもつこと。
3年生「これ、全部東京産」(日本文教出版)
あらすじ
東京スカイツリーの近くにある、もんじゃ焼きやさん。
今日は保育園のときから友達のお別れ会。
このもんじゃ焼きやさんのすごいところは、
すべての料理で、東京産の野菜だけを使っているということだ。
小松菜は「ごせき晩生小松菜」といって、生のままでも食べられる。
もともと小松菜は、東京都江戸川区小松川地区で作られ始めた。
傷つきやすく、しゅうかくしにくかったので、品種改良された現在の小松菜だけが全国で売られるようになった。
ごせき晩生小松菜は、江戸川区の人が復活させた。
他にも、江戸東京野菜の中には、400年以上大切に守り育てられてきた野菜がある。
「東京には、流行のものがたくさんあるけど、昔から変わらないものがたくさんあるんだね。」
2 内容項目と教材
この内容項目は、
「郷土のよさを知って、大切にする心を養わないといけない」
「地域の文化について教えて理解させて、郷土愛を育てないといけない」
などと、高い目標を考えてしまいます。
しかし、実際はそのような高い目標には45分の道徳では到達できません。
いえ、45分で到達すべきでないというべきでしょう。
9年生きてきた3年生が、たった45分の道徳で伝統についての考えを改めることができるはずがないのです。
「郷土を大切にする心を育てる」のではなく、「郷土を大切にする心はどんなものか」を話し合って追い求めるほうが現実的です。
「郷土を大切にする心はどんなものか」というと難しく感じますが、
もっとざっくり言うと、地域の文化に興味をもつということです。
教材では、江戸東京野菜のことに焦点が当たっています。
東京の人たちが、江戸東京野菜を作り続けてきた。
これを抽象化して考えましょう。
東京の人たち=自分たち
江戸東京野菜=◯◯??
◯◯に当てはまる言葉は、なんになるでしょうか。
子どもたちと話し合ってみたいですね。
「伝統と文化の尊重」なので、押さえるポイントは、
『地域では昔から、郷土を大切に思い、文化を守ろうとしてきた人たちがいる』
です。
東京というと、身近に感じる人もそうでない人もいますが
自分が通っている学校であれば
他の地域よりも愛着は湧くことでしょう。
地元の文化について、文化を守ろうとしてきた人たちの思いについて、考えてみたいですね^^
3 導入
T:教師 C:子ども
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