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3年「大切なものは何ですか」【生命の尊さ】の指導案はこうする!

こんにちは。
今日は『3年「大切なものは何ですか」
【生命の尊さ】の授業はこうする! 』
このテーマで教材解説をします。

Dの視点は苦手!とよく聞きます。
今回の「生命の尊さ」に始まり、
「自然愛護」
「感動、畏敬の念」など
一見すると難しそうな言葉が並びます。

抽象的な概念ではあるけれど、
大事なことはわかる。
でもどうやって授業をしたらよいかわからない。

こんなことを思っている人が
多いのではないでしょうか。

今日の記事を読んで、頭をスッキリさせてください!

では、解説です!

1 教材について
2 内容項目と教材
3 導入
4 発問
5 まとめ

順番に解説します。

1 教材について

D 主として生命や自然、崇高なものとの関わりに関すること
「生命の尊さ」
3・4年の目標・・・・
生命の尊さを知り、生命あるものを大切にすること。


3年生「大切なものは何ですか」(光村図書)

「大切なものは何ですか」あらすじ

夏のはじめのある日、セミは聞きました。
「いちばん大切なものはなんですか?」

コガネムシは「お金さ。」
アリは「食べ物だ。」
カブトムシは「丈夫な体。」
カタツムリは「自分の家。」
トンボは「勉強。」

するとそれを聞いていたアゲハチョウは、
友達のモンシロチョウの話をしました。

-モンシロチョウはクモの巣にふれて
池に落ちました。
お母さんの見つめる中で、ついに動かなくなりました。-

セミは、いちばん大切なものについて、
ずっと考えています。

2 内容項目と教材

・昆虫を通して命について考えるので、
あまり重たくなりすぎず、
でも深く考えることのできるよい教材です。

・ここでは、「なぜ命が大切なのか」について
考えたいと思います。

・虫たちはそれぞれ、大切なものを語っています。
その1つ1つは否定されるものでもないし、
大切なものでしょう。

・同じ質問を子どもにしてもいいですね。
大切なものが個人個人で違うのも、
個性が出て面白いです。

・しかし、ちょっと考えてみると、
お金も、食べ物も、丈夫な体も、
家も、勉強も、
全て生きているからできることです。

・虫たちは自分の大切なものを口々に語っていますが、
命よりもお金や食べ物が大切だとは
思っていないでしょう。

・(命は当然ながら大切。その上で、
 自分が2番目に大切にしたいものは・・・)
「お金」と答えているのです。

・この教材の流れのように
授業も展開すると面白いですね。

①導入で「いちばん大切なものは?」と聞く。
②その後、みんなの意見を合わせて、何が一番大切かを考える。
③「命は、全てのものを支えている。」というまとめに向かう。

・子どもは「命は大切」
なんてことは知っています。

・しかし、なぜ大切なのか、と聞かれると
すぐには答えられません。
もしくは「怒られるから」「犯罪だから」と
外圧的な理由で答えるでしょう。

・そうではなく、
命は長い長い命のバトンを受け取って
今生きているからあるものであり、
親からもらったかけがえのないもの。
命があるから、勉強したり運動したり、
考えたり悩んだり、
友達と笑ったり、泣いたり怒ったりできる。
命があるから、全てのことが成り立っている。
命以外のものは、全て代わりがきく。
でも命は絶対に代わりがない。

・こんなことが子どもの理解として
ストンと落ちるような授業を展開したいですね。


・板書は、「お金」や「勉強」を
「命」が支えているようなことが
視覚的にわかる構成にしてはどうでしょうか。

・板書でさらに命についての理解が深まるでしょう。

3 導入

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