4年『ブルラッシュ』【国際理解】の指導案はこうする!
こんにちは。
今日は『4年『ブルラッシュ』【国際理解】の指導案はこうする!』
このテーマで教材解説をします。
今日の話題は国際理解です。
昔に比べて、外国の情報を
気軽に知ることができる時代になりました。
国境がなくなってきていると
言えるかもしれません。
では、海外のことを知るために
大切な心とはなんでしょうか。
いっしょに考えていきましょう!
では、解説です!
1 教材について
2 内容項目と教材
3 導入
4 発問
5 まとめ
順番に解説します。
1 教材について
C 主として集団や社会との関わりに関すること
「国際理解、国際親善」
3・4年の目標・・・・他国の人々や文化に親しみ、関心をもつこと。
4年「ブルラッシュ」(光文書院)
あらすじ
ぼくたちのクラスに、ニュージーランドから転校生のジェームスがきた。
休み時間にこおり鬼をした。
次の日、ジェームスが「ブルラッシュ」という鬼ごっこを教えてくれた。
次の日、雨だったのでジェームスを絵を描いて遊んでいたら、
図書館から健太さんと勇一さんが戻ってきた。
「ブルラッシュが載っているほんがあった!」
「アメリカの『どうぞう遊び』は、こおり鬼に似ているね。」
「エチオピアのレバナ・ポリスって、ケイドロみたいな遊びだね」
「フランシの『あくまのしっぽ』は、しっぽ取りゲームみたいだね!」
今度、この本の鬼ごっこ、1つずつやってみようよ!
2 内容項目と教材
「国際理解」は、中学年の目標に『他国の人々や文化に親しむ』そして『関心をもつ』とあります。
低学年・高学年の目標を見てみましょう。
低学年・・・他国の人々や文化に親しむこと。
(中学年・・・他国の人々や文化に親しみ、関心をもつこと。)
高学年・・・他国の人々や文化について理解し、日本人としての自覚をもって国際親善に努めること。
こうやって、低・中・高と目標を並べてみると、中学年でどこまで授業で扱うのか、基準がわかってきます。
低学年では、他国に「親しむ」のに対して、中学年は「親しんで関心をもつ」ことまで求められています。
「親しむ」と「関心をもつ」のちがいってなんですか?
辞書では、「親しむ」は、常に接してなじむ。「関心」は、心にかけること。気がかり。特に、興味をもって、注意すること。
うーん、よくわかりません。
ですね笑
辞書だけではちがいがよくわかりません。
わたし的には、「親しむ」は、触れる環境に長い時間いること。つまり、だれかが用意した環境で興味をもつこと。
対して、「関心をもつ」は、自分が気になったことは、積極的に調べたり、尋ねたりすること。
こうだと思っています。
簡単にいうと、主体的がどうか、というちがいがあります。
「ブルラッシュ」の子どもたちは、主体的にジェームスに関わっていますから、まさに「関心をもっている姿」ですね。
また、高学年の目標には、「日本人としての自覚をもって」とあります。
中学年では、『日本人として外国の人と接するために大切な心』なんてところまでは触れる必要はありません。
それよりも、いろいろな国や文化に興味をもって、調べたい!と思えるようにすることが大切です。
では、他国に関心をもつために大切な心はなんでしょうか?
ここが、授業の核になります。
すでに「ぼく」たちは、他国に興味をもっています。
・ジェームスの教えてくれた遊びに興味を持っている。
・ジェームスと仲良くしている。
・ブルラッシュを図書館で調べている。
・ブルラッシュ以外にも、他の国の遊びをしようとしている。
正直、ここまでリテラシーの高い子ばかりだったら苦労しません。笑
学校にはALTの先生がいるでしょうが、積極的に国のことを尋ねたりする子は一部のはずです。
では、積極的に関われない子はダメなのでしょうか。
決してそんなことはありません。
そして、そんな子ほど、『他国に関心をもつために大切な心』を考えさせたいですね。
結論を言うと、次のとおりです。
国や文化がちがっても、楽しいことをしたり。美味しいものを食べたり、きれいなものを見て感動したりしたいという思いは変わらない。
だから、外国の子どもも、遊びでは日本と同じように大切にする。
逆に、アメリカの文化を日本も取り入れて大切にしている。
互いにリスペクトの気持ちがあるから、国際交流が成り立っているのです。
そして、その根底にあるものは、「人としての願いは同じ」ということです。
これを押さえておけば、授業の軸がずれることはないでしょう!
3 導入
T:教師 C:子ども
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