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1年「わたしがおねえさんよ」【生命の尊さ】の指導案はこうする!

こんにちは。
今日は『1年「わたしがおねえさんよ」【生命の尊さ】の指導案はこうする!』
このテーマで教材解説をします。

Dの視点は苦手!とよく聞きます。
今回の「生命の尊さ」に始まり、
「自然愛護」
「感動、畏敬の念」など
一見すると難しそうな言葉が並びます。

抽象的な概念ではあるけれど、
大事なことはわかる。
でもどうやって授業をしたらよいかわからない。

こんなことを思っている人が
多いのではないでしょうか。

今日の記事を読んで、頭をスッキリさせてください!

では、解説です!

1 教材について
2 内容項目と教材
3 導入
4 発問
5 まとめ

順番に解説します。

1 教材について

D 主として生命や自然、崇高なものとの関わりに関すること
「生命の尊さ」
1・2年の目標・・・・生きることのすばらしさを知り、生命を大切にすること。

1年生「わたしがおねえさんよ」(日本文教出版)

あらすじ

お母さんのお腹には赤ちゃんがいる。

お腹の中で蹴っていること。
転んだりぶつかったりしたら赤ちゃんの命が危なくなること。
目は見えていないけど、耳は聞こえていること。

お腹をさわりながら、「わたし」はたくさんのことを教えてもらった。
わたしはお腹に向かって言った。
「元気に生まれてきてね。わたしがおねえさんよ。」

2 内容項目と教材

「生命の尊さ」はDの視点です。
Dの視点は、生命、感動、自然愛護など抽象的なものが多いです。
ですから、他の視点に比べて、言葉にしにくいことが多いです。

まとめの段階では無理に言葉にしようとせず、子どもの考えた内容や余韻を大切にしてください。

「命は大事」という、すでに知っていることを、「だから大事なのか!」と理解を深めるイメージです。

教材は、シンプルな構成です。

「わたし」がお母さんのお腹を触って、赤ちゃんの存在を感じる。
そして「わたしがおねえさんよ。」と呼びかける。

話し合いの中心となる部分は、「わたし」はお腹をさわって何を感じたのかを考えてみることです。

・もうすぐお姉さんになる実感をもっている。

・姉としての自覚をもちはじめている。

・自分もこんなふうにお腹にいたのだと、思いを馳せている。

・生命の不思議さを感じている。

・お母さんをいたわる気持ちが高まっている。

・赤ちゃんが元気に生まれてきてほしいと願っている。

これだけ多くのことを感じているのです。

1年生とはいえ、「わたし」と同じ体験をしている子もいる可能性があるし、上記のこと以外にも感じることがあるはずです。

あえて難しい発問を投げかけて、命についてじっくりと考える機会にしてもよいでしょう。

小学校に入学して半年がすぎました。
考えることにも慣れてきているので、ちょっとだけ難しい授業にチャレンジしてみてもよいでしょう。

お腹をさわって「わたし」が感じたことは、上に書いたことが予想されますが、あくまでも予想です。

こちらが予想した意見を全て出す必要はありませんし、子どもが他の意見を出す可能性があります。

意見が広がっていくさまを、楽しんでください!

もう1つ、視点としてもっておきたいことがあります。
それは、赤ちゃんがお母さんと「わたし」をつないでいるということです。

「子はかすがい」と昔から言ったものです。

「かすがい」とは、鎹と書きます。

もともとは夫婦の仲を子どもがつなぐということわざですが、この場合は、お母さんと「わたし」を赤ちゃんがつないでいます。

夫婦に限らず、人と人をつなぐ縁を、赤ちゃんはもたらしているのです。

このことも、さらっとふれてもいいですね。

3 導入

T:教師 C:子ども

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