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3年「三年元気組」【個性の伸長】の指導案はこうする!

こんにちは。
今日は『3年「三年元気組」【個性の伸長】の指導案はこうする!』
このテーマで教材解説をします。

個性の時代と呼ばれるようになりました。

昔に比べて今の時代の子どもは、本当に個性豊かです。
では、個性とはなんでしょうか。
個性はどうやって見つければいいのでしょうか。

今日は、『個性』について教材解説で考えていきましょう!

では、解説です!

1 教材について
2 内容項目と教材
3 導入
4 発問
5 まとめ

順番に解説します。

1 教材について

A 主として自分自身に関すること
「個性の伸長」
3・4年の目標・・・・自分の特徴に気付き、長所を伸ばすこと。

3年生「三年元気組」(光村図書)

あらすじ

ぼくたちの学校では、11月に学習発表会、12月にマラソン大会、学校公開の日には「二学期の頑張りじまん」というスピーチをします。

ぼくは歌が下手で、走るのもきらい。
春人君はマラソンが得意。
里花さんは合唱が得意。
みんな得意なことがあって、それについてスピーチで話す。

ぼくは得意なことがないし、人前のスピーチも苦手だった。

すると、里花さんが言った。
「友広くんなら読書でしょ。」
みんなほめてくれたが、
・・・好きなだけで頑張ったわけじゃない・・と話す気になれなかった。

すると先生が、「好きなことを続けていくと自分らしいことにつながります。」と言いました。

ぼくは、先生と里花さんの言葉で心が決まりました。
その昼休み、図書館で高学年向けの本に挑戦しました。



2 内容項目と教材

目標には「特徴」とあります。
似たような言葉に「特長」があります。

2つのちがいは次のとおりです。

特徴・・・他と比べて特に目立ったり、他との区別に役立ったりする点。
特長・・・すぐれた(=長)特徴。

つまり、特長は長所に特化しているのに対して、特徴は長所も短所も含んでいるということです。

自分の長所は、なかなか気付かないものです。
それは、「ぼく」の読書のように、がんばっているわけではなく好きで続けているだけ、という思いがあるからです。

また、「自分だけができるわけではない。みんな同じくらいできるだろうから、長所ではないだろう。」と謙虚な心が出てくることも、長所を見つけにくい要因の1つです。

「ぼく」は、自分の長所が「読書」だと、なぜ気付けたのでしょうか。

友達の里花さんが、自分の長所を教えてくれたからです。
また、先生が「好きなことを続けることが、自分らしさ」と教えてくれたからです。

長所とは、人と比べて秀でている必要はありません。

自分が好きで、時間を忘れて没頭できるもの。
苦労なく続けることができているもの。

そういったものが、長所と呼べるのです。

そう考えると、実は子どもたちはみんな、長所をもうすでにたくさん持っていそうですね。

つい、「習い事」や「学校の教科」、それに付随する「技術」で考えてしまいますが、それだけではありません。

「気遣い」「努力」「積極的」など、内面の長所も、立派な長所です。

それに気付くのは、自分自身ではなく人からの指摘です。

自分で言うのも気が引けるし、そもそも気付いていないから、よく小学校では「いいところ見つけ」などの活動で、互いの長所を認めあう活動が設定されるのです。

また、「ぼく」は人と比較して誇れるものが長所だと思っていました。

でも、先生や友達に認められたことで自信がつき、自分の得意分野を伸ばそうと、高学年向けの本に挑戦しています。

人から承認されることは、なによりの力になります。
人から承認されることで、次の挑戦の活力が生まれるのです。

「叱られて伸びるタイプ」も世の中にはいますが、「ほめられていやな人」はいません。

人から認められる、ほめられるのは、長所を見つけて自信をもつ上で避けられないルートなのです。

自分で自分の長所を見つけることは難しいですし、長所を見つけることがこの時間ですることではありません。

「長所」とは、どんなものか。
自分の「長所」を見つけたらどのように向かい合えばいいのか。

長所についての心を考える時間にしていきましょう!

ここから言えることは、次のとおりです。

①特長は誰でももっている。
②特長は自分では気付きにくい。

この2点が今回のポイントとなります。

このポイントを押さえて、まとめができるといいですね!


3 導入

T:教師 C:子ども

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