2年「りえさんのよいところ」【個性の伸長】の指導案はこうする!
こんにちは。
今日は『2年「りえさんのよいところ」【個性の伸長】の指導案はこうする!』
このテーマで教材解説をします。
「個性の伸長」と聞くと、
『長所を伸ばす』ことだと
すぐに頭でイコールになりますが、
その前の段階として、
自分の長所と短所に気付くことが大切です。
また、長所を伸ばすだけでなく、
短所を改めることも高学年では求められます。
『長所を伸ばす』だけではない、
ということをまずは理解しておきましょう!
では、解説です!
1 教材について
2 内容項目と教材
3 導入
4 発問
5 まとめ
順番に解説します。
1 教材について
2年生「りえさんのよいところ」(日本文教出版)
A 主として自分自身に関すること
「個性の伸長」
1・2年の目標・・・・自分の特徴に気付くこと
「いいところ みいつけた」あらすじ
ある日、りえは休み時間に、
転んだ一年生を保健室に連れて行きます。
教室に急いで戻りましたが、そうじには遅れて、
クラスの友達はりえに怒ります。
次の雨の日、くつばこで弟が傘をたためずに困っていました。
りえは、弟を手伝い、それだけでなく
他にも困っている1年生を助けました。
その後、先生に「1年生を助けてくれてありがとう。」と言われて
りえはとてもうれしくなりました。
2 内容項目と教材
・前回の「ねえ、聞いて」と合わせて、
「人とのかかわり②」という小単元が構成されています。
・ということは、前回の「ねえ、聞いて」のまとめが、
今回の導入になります。
・前回の「礼儀」を踏まえて、
今回の「個性の伸長」を見ることになるので、
より多面的な見方ができるようになります。
・例えば、
☆1年生を助けてそうじに遅れるなら、助けない方がいいのではないか。
という規律と思いやりの葛藤場面が生まれます。
・他にも、
☆ゆめちゃんとりえ、同じ心はなんだろう。
と教材を越えた発問をすることができます。
・りえの優しい心に目が向きますが、
それだけでは「親切、思いやり」の項目になってしまいます。
今回の教材で大切なポイントは、
りえが自分の長所に気付いたことです。
そして子どもは、
『りえを通して、自分の長所を探す、または長所に気付く』
ことを考えてほしいですね。
・そのために、りえのよくないところ、
弟のいいところ、
しょうたのいいところ、
先生のいいところ、と
登場人物のいいところ見つけ
を活動に入れるのは面白いですね。
・弟はどんないいところがあるのでしょうか。
しょうたのいいところを見つけられるでしょうか。
先生をほめることができたら、かなりハイレベルですね!
・このような活動で、人のよいところに目を向けると、
「自分のよいところはなんだろう」
「友達のよいところはなんだろう」と
自然と思考が自分のことになっていきます。
・かといって、あえてここで「友達のよいところをみつけよう」という
活動を設定しなくてもよいでしょう。
・個性の伸長はすぐに答えが出ることは難しいです。
目標が「気付くこと」であり、「見つけて言葉にすること」ではありませんので、
授業では余韻を大切にしたいですね。
3 導入
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