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中学1年「選手に選ばれて」【遵法精神、公徳心】の指導案はこうする!

こんにちは。
今日は
中学1年「中学1年「選手に選ばれて」【遵法精神、公徳心】の指導案はこうする!」
このテーマで教材解説をします。

「働き方改革」が教育界でも叫ばれています。
教師の仕事はとても多く、
多忙です。

教師の本来の仕事はなんなのか、
忘れてしまうほどです。

しかし、そもそも「働く」ことは
どんな意味があるのでしょうか。

働く意義について、
考えていきましょう!

では、解説です!

1 教材について
2 内容項目と教材
3 導入
4 発問
5 まとめ

順番に解説します。


1 教材について

C 主として集団や社会との関わりに関すること
「遵法精神、公徳心」
目標・・・・・法やきまりの意義を理解し、それらを進んで守るとともに、そのよりよい在り方について考え、自他の権利を大切にし、義務を果たして、規律ある安定した社会の実現に努めること。

「選手に選ばれて」(東京書籍)

2 内容項目と教材

解決策はいらない

1つだけ注意をしましょう。

「◯◯すればいい」と、方策を模索をしてはいけません。

道徳は、行為ではなく行為を生む心を考える教科です。
行為に注目して、方策を考えることは、
道徳的価値に迫る話し合いになりにくいからです。

例えば
「A君はどうすればよかったのか」と聞くと、

・勉強と練習を両立できるようにスケジュールを組めばいい
・我慢してみんなのために出ればいい
・勉強が大事だから断ればいい
などの意見が出てくるでしょう。

これは、発問が悪いですね。
「どうしたらいいか。」と聞くと、
方策を答えるしかないからです。

でも、A君の行動を考えることは、
道徳の授業ではほとんど意味がありません。

現実的ではないし、話が飛躍しやすいからです。
あくまでも子どもたちは、イチ生徒です。

そうであるなら「自他の権利を大切にする」
さらに発展して『自分も人も気持ちの良いルール』
みんなで考えるほうが、
よりよい生活につながっていくことでしょう。

ポイントは想像力

「遵法精神」で大切なポイントはズバリ、想像力です。

・自分がこの行動をしたら、その後どうなるのか。
・みんなが同じ行動をしたら、どうなるのか。
と、まだ起こっていない未来を想像することが大切です。

A君は、みんなから投票で選ばれたとはいえ
選手に選ばれたことを嫌がっています。

自分の未来のことは考えていますが
他人のことは考えていない状態です。

これは、ある意味では
自分本位な行動と言わざるを得ません。

・A君が出ないと、クラスの代表がいなくてみんなが困ること
・A君自身の信用がなくなること
これらのことを、A君は想像していなかったのです。

しかし、A君はA君で事情があります。
文武両道のA君は、
運動でも結果を出していますが
勉強でも結果を出したいのです。

A君のいうとおり「一種の暴力」とも言えます。

A君もみんなも、自分の世界の中で想像しています。
想像をして、よくない未来の方が大きくなってきたので、
自分の思いを「聞いてもらわないと気が済まない」状態になったのです。


この「想像力」は、全ての規則(ルール、きまり)に言えることです。

例えば、『ろうかは走らない』というきまりがあったとします。
このきまりを守るために、どんなことを想像すればいいのでしょうか。


・次の角から、人が飛び出してくるかもしれない。
・走ったら転ぶかもしれない。
・教室から勢いよく出てきた人と避けきれずにぶつかってしまうかもしれない。
こういったことを想像して、きまりを守ろうという意識になるのです。

「遵法精神」は想像力
このことにまとめが収束していくといいですね。

決して、A君やクラスの結論を想像して
導き出すことはしないでください。
それは、不毛な議論に終わってしまいます。

3 導入

T:教師 C:子ども

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