2021_0815_本読み

8月15日(日)は、

山崎
1、『数学する人生』岡潔 著、森田真生 編、新潮社、最終講義 懐かしさと喜びの自然学 201〜207ページ   四 数学と人生 週間日記


肩の力の抜けた、一週間の日記(週刊新潮、昭和38年)。

〈『春宵十話〉のようなことを綴りながら細々と、それでもとぎらさないで数学の研究を続けている、そんな一週間であった。〉


こいでさん
2、2021年3月14日の朝日新聞、日曜に想う、福島申二 文
「”虹”優しき連帯」小出治史 文

☆8月15日終戦(敗戦)の日。8月はヒロシマ、ナガサキのころなども連続してあり、平常の気持ちではいられない、と、こいでさんは言い、この二つの文を読んでくださいました。

涙が人を連帯するものになっている、しかも、理由も意図も定かでなく流れてしまう涙を、そのようなものとして書いている、という、こいでさんの文に山崎は、自分の昔を思い出しました。

きよもとさん
3、『声の力』共著 、岩波現代文庫、「子ども時代の「声と語り」河合隼雄 文


戦時下の子供時代に、学校や外では、しゃべることの自由が無かったけれども、家ではみんなが賑やかに話し、歌い、していたことが、今の自分を作っていると書いてあったと思います。


ファシズムや軍国主義の元でも、別に全ての人がその考えで一丸になっているわけではない、ということがわかるのと同時に、全体を覆うもの以外は見えなくなりがちなことがもよくわかります。


山崎
4、『幼なものがたり』石井桃子 著、福音館書店、288〜304ページ 近所かいわいーー両隣ーー 男ともだち 明治の終り ちょんまげと自動車 往来を往き来する人たち


「男ともだち」は盗むことの体験など、女の子達と遊ぶのとはちょっと違う思い出しが書かれていました。


明治の終り、の方には、桃子さん一家が面して住んでいた中仙道で、まだ存在していたちょんまげのおじいさん、たまに通る自動車の美しい西洋人や、その排気ガスのえも言われぬ良い香りの記憶、など、興味深い明治末の雰囲気が描かれていました。

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