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公立病院改革3-44【二団体の応募】〈2006年〉東北170床 公立F病院

説明会&見学会には6以上の団体が来場したが。

結果として資料を揃えて応募してきたのは、2団体であった。

最初の公募委員会で、公募を世に周知したのが1月23日。
見学会、説明会、質問状受付をしたのが1月末。
応募の締め切りが、2月5日。
選定、決定を行う第二回公募委員会が、2月8日。
その決定を世に周知するのが2月10日。

極めてタイトな公募日程である。
この短時間の間に、よく2団体が内部意思決定を行い、大量の審査資料を作成、持参してくれた。

当時、2006年は年初の診療報酬改定で、全国の医療機関が未曽有の看護師不足に見舞われることとなった。
生き残るには、徹底した合理化か、攻め手を打つか、いずれしかないという混沌の時期だった。

行政的には夕張破綻、政治的には小泉長期政権の終結後(民主党政権樹立の前夜)ということで、公共的にも安定しない時期である。

その暗雲立ち込める時代に、決して有利と言い切れない公募をチャンスに変えようという医療機関が応募してきたのである。

応募してきたのは、次の2法人である。

広く首都圏まで拠点を広げている、数病院を擁する大きい医療法人。
同圏域内で、一病院と老健のみを運営する医療法人。

財務的な優劣は、結論が出ていた。
しかし、広域に展開するパワーも魅力的だが。
同一医療圏内のみで運営し、確実に医療提供する地域医療の雄にも、魅かれるものがある。

これから、二者択一の選定作業が始まる。

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