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公立病院改革3-17【初めての市長公室】〈2006年〉東北170床 公立F病院

公立F病院の構成2市のうち、大きい市のほうは全国的に名が知られている市である。
今回は、その市長に報告を行うということになっていた。

元々市長の専決処分により、我々のコンサル業務が組まれているわけだから、責任者に中間報告するのは、当然と言えば当然だ。
しかし、ただ単純に、政治家とか首長とか見たことも触れたこともなく、縁のない世界であったので恐れおののいていた。
外国語が一切できないのに、先進国以外の小国に急な出張に行くようなものだろう。
(言葉はダメでもハワイとかソウルとか、何とかなりますからね)


さて、ドキドキしながら市役所内の、市長公室を訪問した。
そういえば、一番最初の北陸の公立病院コンサルでは、市長は委員会に出てきていたな。
選挙人を、全く見たことが無いわけでもないか、、、

などと思いながら市長室に入ると。
市役所の職員たちが最敬礼して、気を遣いまくっている人がいる。

これが市長か!
と、名刺を出してご挨拶したら、その方は「助役(いまの副市長)」だった。

余談であるが、市町村のNo.2を助役、No.3を収入役(僕はそんな理解をしている)と呼んでいたのは、この2006年までのようだ。
いつしか助役、収入役は昔の言葉となり、彼らは「副市長」と呼ばれるようになったが、先ほど調べたら2007年の地方自治法改正で、そのようになったらしい。

もう15年以上前のことなので、さすがに細かい会話は忘れたが、その市長室の情景や様子はとても良く覚えている。


市長の到着が遅れているようで、助役と市の幹部と雑談をしていた。
その雑談の様子から、助役というのも市政について相当な権限を持っていることが伝わってくる。

その周りを取り巻く市の幹部たちも、みな「財政部長」「理事」「秘書室長」など、市政における重要ポストの担当者たちだ。
やはりとんでもない場所に来たものだ、と思いながら市長の到着を待ち受けていた。

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