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【自問自答?】いつぞやの買い物同行サービスの話

自問自答ファッションを知る前、買い物同行サービスを受けたことがある。
その頃は30代に突入したばかりで、今まで似合っていた服が似合わなくなり、何を着てもしっくりこなかった。体重も増えて体型も変わっていた。しまいには服を見に行くための服がない。お店怖い…。と色んなことに迷走していた。

私は元々オシャレがわからなかったし、そんなに服にも興味が無かった。
とりあえず自分が良く見えるような服が着られればそれで良かった。
今より垢抜けられたら、それなりに平均点をとれるような(基準はどこ?)服装であれば何でも良し。オシャレになりたい、という思いは私には縁遠すぎて思ったことがなかった。
社会人になりたての頃に受けた骨格、カラー診断のおかげで、かろうじて自分に似合っているであろう服を購入していた。
なのに、なのに、なのに、今まで似合っていた服達が全く似合わなくなってのだ。

それならオシャレな人に服を選んでもらえばいいんじゃないか?と思い、手当たり次第に買い物同行サービスを提供している方を探し、ブログを読んだ。その当時好きなスタイリストさんがいて(今も好きだけど)、
その方が主催しているファッション講座?の卒業生の方が講師として買い物同行サービスを行っているのを見つけた。
ただ、買い物同行サービス単体での受付は休止していて、その方が主催するファッション講座(月1×4回)の中の一部に買い物同行サービスが付帯しているものだった。
正直なところ、買い物同行サービス以外には興味は無かった。が、この講座を受けないと買い物同行サービスを受けられない…。背に腹は代えられぬ。ということで講座を受講することにした。講座はマンツーマンのものではなく、数人で一緒に受講する教室スタイルだった。受講料はお高い靴一足分くらい。

講座も進み、ついに買い物同行サービスの日がやってきた。
事前に当日の予算や好きなブランドを聞かれ、先生が当日回るエリアやブランドをピックアップしてくれた。
服3店舗、靴1店舗、アクセサリー1店舗を一緒に同行してもらった。ちなみに講座を受講している他の生徒さんと3人での買い物同行だった。
流れとしては、店舗ごとに先生がそれぞれに似合いそうと思った物をパパっと選び、試着させてもらう。気に入ったものがあれば、各自購入という流れだった。
当時は試着=購入。と思っていたので、1店舗につき何着も試着させてもらったからには、何か買わないといけない…。という気持ちになってしまい買い物をあまり楽しめなかった。

その日は、トップス2着、ボトムス1着、靴1足、イヤリング1つを買った。先生が選んでくれた服は、普段自分では選ばないような色鮮やかな服が多かった。後日先生に選んでもらった服を着て友達に会うと、その服可愛いね。と褒めてもらうことが多かった。

だけど、私の服装に対する根本的な悩みは消えなかった。先生に選んでもらったものは、「オシャレな人に選んでもらった服(鞄)」として自信を持って着れた。でもそれ以外の日は以前と変わらず何を着ていいかわからないし、どうしたらいいかわからなかった。自分の服の選択に全く自信がない。

結構高いお金を出したんだから、自分の服に関する悩みは講座を受け、買い物同行サービスを受ければ、綺麗さっぱり私の悩みは解消される!と思い込んでいた。高い金額=必ず効果あり。と思っていた。
私は自分で服について考え、あれこれ試行錯誤したり、店舗に行って実際に服を試着する、という体験をすっとばして、まぁまぁそこそこ垢抜けた(オシャレな)人、という型を手に入れたかった。
そこに、”私の選んだ”という意思は全く入っていなくても構わなかった。
お金を払うことで楽をしたかった。だって地道に試行錯誤を繰り返すよりも、お金を払って人任せにする方が楽だったから。全く高級取りでもないくせに。

今思うと、私が買い物同行サービスを受けても何も変わらなかったのは、
”私の選んだ”という意思が全くないことが原因だったと思う。自分で選んでないから、今着ている服について分からない。分からないことによって、人はより不安になる。だから余計に私は、どうしていいか分からないままだったのではないかと思っている。

自問自答ファッションを知り、自分で好き、着たい、と思う服を選ぶことの大切さを知った。自分の意志で服を選ぶようになってからは、今着ている服について何故着ているか分からない。なんてことはなくなった。
でも上記の買い物同行サービスを受けていなかったら、自問自答ファッションを知ったとしても(センスのない)自分が選んで何の意味があるの?とか思って、スルーしてしまっていたと思う。
買い物同行サービスを受けてオシャレな人に服を選んでもらったとしても、自分で試行錯誤しない限り根本的には変われないんだ。ということが分かったからこそ、自問自答ファッションに取り組もうと思えた。

買い物同行サービスで選んでもらった服を着て、その自分を好きになり、自分でも服を選んでみようかな、オシャレに興味がでてきた。と、どんどんオシャレが楽しくなっていく人も沢山いると思う。
当時の私があまりにも他力本願すぎて変われなかっただけなので。
なので、当時受講した講座を否定しているわけでは全くない。そしてその時の先生も、どういう服を着たいか考えることは大事だ。と仰っていた。
私が勝手に右から左に聞き逃していただけなのだ。その点は誤解なきよう。

自分で考えて試行錯誤することって本当に大変だなと思う。
自分のことなのに、もう面倒くさい、楽したいな~。って結構思ったりする。でもやっぱり自分で好き、着たい、って思った服を買って着てる時の嬉しさや達成感?は面倒くさい気持ちを超えてくる。
これからもスローペースに自問自答を続けていきたいと思う。

お読み頂きありがとうございました。

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