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文学フリマ38機械書房お品書き

機械書房(W-37)で販売する本の紹介です。僕が関わっている本以外では、今回は、Ryotaさん、詩人の高田怜央さん、ふくだぺろさんの本が並びます。

○『群像一年分の一年』Ryota 800円(文フリ特別価格)

文芸誌『群像』1年分プレゼントキャンペーンに当選したので、全12冊を読破するチャレンジを始めたら…というnote連載をZINEに。日記もついてるとのこと。文芸誌をよく読む人でも、新人賞受賞作や好きな作家が寄稿したものだけ読んであとはパラパラくらいがふつうだとおもうけど、そこをしっかり読むという行為のおもしろさ。『群像』編集者にみつかって続編が『群像』に連載で掲載されてほしい。

○『SAPERE ROMANTIKA 』『KYOTO REMAINS』高田怜央 各1980円

京都文フリに引き続き持っていきます。
『SAPERE』特徴的なスタイリッシュなデザインの詩集です。手触りもざらりとしていて、ページをめくるとブラッドオレンジ色の紙と文字が目に飛び込んできて。まえがきにあるように器官としての「舌」のイメージが全編にわたって広がっていて、甘く苦くスパイスの効いた詩を味わえます。英語と日本語の両方で詩を楽しんでください。
『KYOTO』は写真(遠藤祐輔)と詩と翻訳の対話篇。京都を舞台にした写真に字幕のように詩が入ってるからなのか写真と詩なのに映画をみているような気分になれる。京都文フリの時はこの本を旅のお供にしてすごくよかった。特典で写真も一枚ついてます。

○『ふぃっしゅのーちい』ふくだぺろ 2310円『flowers like blue glass』ふくだぺろ 2530円 

『ふぃっしゅのーちい』は詩小説で裏表紙のコメントは保坂和志。保坂和志というか山下澄人が好きでもこれはチェックしてもらいたい気持ち。詩と小説のハイブリッド形式「ヴァース・ノベル」がアン・カーソン『赤の自伝』で話題になってるし、のもとしゅうへいさんの『いっせいになにかがはじまる予感だけがする』のように詩人が詩の手法で小説を書くというのは増えていくだろう。要チェック。
そしてなんといっても『flowers』です。まさかこの詩集を販売できることになるとは。初めて知ったのはPOPEYEで夏の読書特集がやっててそこで何だこのカッコいい詩集は!と買って実物を目にしたら外だけじゃなく中身もとんでもなかった。機械書房オリジナルサイン入りです。めちゃカッコいい!これはもう手に入らないし、詩集好きならぜったいに買いです!

サイン入り

○『往復書簡 今夜、緞帳が上がる』岸波龍、武塙麻衣子 1200円(文フリ特別価格)

今回の新刊です。武塙さんとの往復書簡の第二弾であり、機械書房のデザイナーやクリエイターをいれてのリトルプレス出版レーベル、MACHINE BOOKSの第一弾です。デザインは麻生誠治さん。本や本の作者だけじゃなくデザイナーも売れてほしい。そんな感じ。
前回はZINEをつくっている二人だったけど、今回は小説家と本屋店主になり、変化はあったけど、かといって気負わず楽しく書きました。おまけで僕の文芸評論と武塙さんの読書エッセイが載ってますが、この武塙さんのジュンパ・ラヒリの読書エッセイはすごいです。商業誌に載ればエッセイの年鑑アンソロに収録されるんじゃないか。そんな感じ。

○『夜にてマフラーを持っていく月が』詩 多宇加世 絵 岸波龍 2970円『本屋になるまえに』岸波龍 1100円

イトマイの展示も19日(18日から変更)が最終日

既刊のこちらもすこし持っていきます。

それではW-37で当日お待ちしております。機械書房名物ステッカーも購入でさしあげますので~。

ステッカーは2種 


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