機械書房/岸波

きかいしょぼう/水道橋の本屋 きしなみ りゅう/1985年生まれ

機械書房/岸波

きかいしょぼう/水道橋の本屋 きしなみ りゅう/1985年生まれ

最近の記事

読書しているだけでお金がもらえたらいいのに

 この世の中いろんな仕事があるというのに、読書しているだけでお金をもらって生活できている人がいないのは不思議だとおもう。読書しているだけでお金がもらえたらいいのに。そうやってお金がもらえる人がでてきたら、わたしも読書で稼ぎたいと考える人も増えて読書人口は増えるんじゃないだろうか。そもそも本が読めない多くの理由に仕事が忙しいからというのがある。わたしも経験がある。大学を卒業してリゾートホテルに就職したのだが、朝から晩まで働いて、わたしは酒が呑めたし臆さない性格だったから新人なの

    • 毎週(月)(金)の仕事終わりにライブ放送してみようかなと思います。

      タイトルの通りですね。毎週(月)(金)の仕事終わりにTwitterのライブ放送機能を使って、本の紹介や機械書房の今後のことや創作のことなどをざっくばらんに話してみたいとおもっています。 近々詩の関連のものもいろいろきそうです。このあたり。 『戦略などなかった』海老名絢(私家版) 『泣いたって変わることは何もないだろうけれど』パク・ジュン(クオン) 『数学者の朝』キム・ソヨン(クオン) 『ペソア詩集 改版』フェルナンド・ペソア(思潮社) 『カフカを読みながら』丸田麻保子(思潮

      • 8月と9月の営業日/時間

        8月の残りと9月の営業日/時間の予定です。 月、火、金、土の12〜19 がこれまでは基本の営業時間だったのですが、近い将来的に、 月、火、木、金、土、 平日14〜19 土曜13〜18 にできないかなと考えており、9月の途中から木曜も営業予定です。10月もこれを試したいと考えています。 よろしくお願いいたします! 【8月】 16(金)14〜19→台風により臨時休業します 17(土)13〜18 19(月)14〜19 20(火)14〜19 23(金)14〜19 24(土)13〜18

        • SSBF機械書房お品書

          明日8/4(日)ついに東池袋のひがいけポンドでスピードスターブックフェスが開催されます。 機械書房のお品書を紹介します。 ◯『橋本治「再読」ノート』『仁義なき失われた「文学」を求めて』仲俣暁生 各1540円 ◯『この夢のほろびるとき』輪湖*サイン入り 1800円 ◯『ゆっくりと、明るく、時々フルーツが動きます』佐藤帆菜 2700円 ◯『ろべんたん』テラーフ 700円 〇『花を刺す-エレガント・エディション』大木芙沙子*サイン入り 1650円 ○『名刺をめぐる記憶あ

        読書しているだけでお金がもらえたらいいのに

          8月になりまっせ

          7月が終わり8月が始まる。 最近ずっと宣伝してますが、いよいよスピードスターブックフェスの開催が近づいてきました。文学フリマとはちがってもうちょっとゆったりお客さんや参加者と気軽に話せる小規模の本の即売イベントをやりたいなとおもっていました。 タイトルは双子のライオン堂での早乙女ぐりこさんの刊行イベント(百万年書房)のスピードスター対談から思いついた流れで他の出店者に声をかけました。本屋なら百年の二度寝かな。ぐりこさんといえばお酒なのでお酒も飲みたいなと。それならキビズベイク

          8月になりまっせ

          ワークショップに行った日

          日曜日、カハタレのワークショップ、梢はすかさんがファシリテーターの「一億人に戯曲を読んでもらう99の方法」に参加した。場所は板橋区某所。 カハタレの稲垣さん、梢はすかさんとはうちの店の読書会で出会ったのが最初で、僕は戯曲を読むのも好きなのだが、劇作家の知り合いがいないので、戯曲に関するワークショップをお二人が開催するということだったのでこれは行ってみたいと申し込んだ。 自己紹介のあと、まず最初に梢さんの短編戯曲「闖入者たち」のテキストが配られ、参加者の俳優の方が読むのを聞き、

          ワークショップに行った日

          きしなみさんの魔改造レシピ3

          第三回 魔改造天かす きしなみさんの魔改造レシピの時間です。 前々回がカップ焼きそば、前回そうめんだったようにわたしは麺類が大好きなんですね。パスタ、蕎麦、うどん、らーめん、どれもよく食べます。一人の時は「ご飯何を食べようかな?」じゃなくて「何の麺類にしようかな?」と考えているようなものです。最近は本気で、別ペンネームで「めんるい」というのを考えてます。もしこの先「めんるい」という作家があらわれたらそれはわたしです。 家でそうめん、そば、うどんをよく食べるから、天かすは常備

          きしなみさんの魔改造レシピ3

          ものづくりとは何か(1)

          ものづくりとは何か「ものづくりとは何か」ということについて考えてみたい。ものづくりというと手作業のイメージがあると思うが、まあ、最初はそれくらいのゆるっとしたところから入る。 僕はいま本屋店主をやっているのだが、それまでは十二年間、伝統工芸職人をやっていた。一年の多くを手づくりで工芸品をつくることで生計を立てていた。まずここで重要なのが、僕は職人といっても会社員で会社から月収と夏と冬のボーナスをもらっていた。つまり会社に雇われていたので、自分のペースではなく会社が従業員に求め

          ものづくりとは何か(1)

          8/4(日)スピードスターブックフェス開催決定!

          双子のライオン堂にて開催されたトークイベント「スピードスター対談(早乙女ぐりこ×岸波 龍)」の第二弾「スピードスターブックフェス(SSBF)」を開催! 人気の出版社、本屋、作家が一同に集まり本の販売します。 さらにキッチンはときわ台のお菓子屋KIBI’S BAKE SHOPが担当。お店の看板商品のオカメサブレはもちろん、お菓子だけでなく、アルコールを含むドリンク(百のつく出店者にちなんでハートランド100本注文したとのこと!あとは冷えた白ワイン、ソフトドリンクにはキビズ特製レ

          8/4(日)スピードスターブックフェス開催決定!

          きしなみさんの魔改造レシピ 2

          第二回 魔改造そうめん きしなみさんの魔改造レシピの時間です。毎日暑いですね!こういうときはそうめん一択! 前回のペヤングも同じですが、魔改造の重要ポイントは食感です。麺だけだと歯応えがないのでプラスアルファする、それが大事。 まずは大根おろしをたっぷりつくります。そこにポン酢を投入。ゆずポンでいっちゃいましょう。 そうめんを茹でます。大根おろしって意外とするのに時間かかるから、僕は茹でるのはあとにしてます。室伏レベルの握力の持ち主なら一瞬ですれるのでどっちでもいいです。

          きしなみさんの魔改造レシピ 2

          きしなみさんの魔改造レシピ 1

          第一回 魔改造ペヤング きしなみさんの魔改造レシピの時間です。魔改造レシピなので見た目や健康は基本無視しています。ジャンクで美味しいレシピです。なので食べるまえかあとに運動して調整してください。 まずはペヤングの超大盛を用意してください。1099キロカロリーのカロリーおばけを。 かやくといっしょに刻んだニラをぶちこんで湯をそそぎます。湯切りしたらあとはふつうのペヤングと同じ付属のソースとスパイス入れて混ぜてください。さらに気分でラー油やゴマ油をたらしてもいいでしょう。こい

          きしなみさんの魔改造レシピ 1

          文学フリマ38機械書房お品書き

          機械書房(W-37)で販売する本の紹介です。僕が関わっている本以外では、今回は、Ryotaさん、詩人の高田怜央さん、ふくだぺろさんの本が並びます。 ○『群像一年分の一年』Ryota 800円(文フリ特別価格) 文芸誌『群像』1年分プレゼントキャンペーンに当選したので、全12冊を読破するチャレンジを始めたら…というnote連載をZINEに。日記もついてるとのこと。文芸誌をよく読む人でも、新人賞受賞作や好きな作家が寄稿したものだけ読んであとはパラパラくらいがふつうだとおもうけ

          文学フリマ38機械書房お品書き

          拝啓 文學を好きな全人類様。わたしの最近の話。

          拝啓 文學を好きな全人類様 お久しぶりです。機械書房の岸波です。いかがお過ごしでしょうか。気づいたらもう二月も終わりですね。最近、天候や気温の変化がすごくて大変じゃないですか。どうですか。お元気ですか。元気じゃないですか。 ところで、最近のわたしはというと、21日から表参道の青山ブックセンターのギャラリーで『夜にてマフラーを持っていく月が』刊行記念、「詩人の言葉につけた絵たち・岸波龍原画展」が開催しました。初日に双子のライオン堂の竹田さんと在廊しました

          拝啓 文學を好きな全人類様。わたしの最近の話。

          読書遍歴

          読書というのはけっこうなところ圧がかかる行為である。自分の言葉ではない誰かの言葉を自身の身体のなかに入れるわけだから。わたしたちがなぜ読書をするのかといえば、知らない世界を書物によって知るという好奇心からくる。それでは再読は?と自分で書いててすぐ疑問が浮かぶが一度や二度で(いやもっと回数が増えたところで)、本のすべてを理解することなど到底できないし、やはり知識を得たいという好奇心はあるはずである。わたしにも昔、すんなり水を飲むようにスルスルと入ってくる読書時代があった

          アマチュア創作の秘奥義(五)

          前回からまた少しあいてしまったので、これまでのまとめをしながら、いま考えていることを書いていきます。同じことを何度も書くというのは大事ですからね。同じ話を短期間のうちに何度も繰り返し話すのはいいかげんにしろと相手に言われてしまいますが、時間をあけてから書くのは問題ないと思います。いや、問題ないどころかやったほうがいい。小説でも村上春樹が長編で何度も同じテーマを繰り返しますが、書くということは読者以上に作者が自分自身の心の奥底に向かっていく行為なんじゃないでしょうか。そ

          アマチュア創作の秘奥義(五)

          アマチュア創作の秘奥義(四)

          昨日は双子のライオン堂でトークイベントをやりました。本屋の話だけじゃなく創作の話にも多少なったのですが、最後にお店は続けられると思いますよ、と口にしました。ただ金銭面的なことよりも、継続するモチベーションを一体どこから持ってくるのかという精神面の話をせずに終わってしまったので忘れないうちにここに書いておくことにします。このへんのことは昨日のエッセイの流行りに対して思うところがある、という話とかかわってくるところでもあります。とにかく創作を続けるにしろ、お店をやるにしろ

          アマチュア創作の秘奥義(四)