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130号 天野教授の退官記念パーティー

2024年4月22日

大阪大学歯学部教授・天野敦雄先生の定年に伴う退官記念パーティーが開催され、不肖私も参加させていただきました。

参加メンバーは蒼々たる顔ぶれだったのですが、司会進行役(この人も歯科医師)の彼女が「天野教授より各人登壇の際には笑いを取るようにと厳命されておりますので宜しくお願い致します」と玄人顔負けの名調子で進行を進めたため、終始笑いの絶えない会となりました。

往々にしてこういう会は「厳かに」「厳粛に」進みがちですが、この度は御目出度い席。

そういう席では笑いも重要な潤滑剤、役割を持ちますし、笑わせる側にはちょっとしたセンスが求められるので良い緊張感が生まれ、会がより一層ステキなものとなりました。

美味しい料理を口元に運びながら、歴々の「天野教授とその仲間たち」から天野教授の華々しいサクセスストーリーを伺い、至悦な一時は過ぎてゆきました。

はちゃめちゃエピソードにも必ず笑いがついて回ります。

誰もが一様に「天野センセは面白い」と仰います。

私もそれに異論をはさむ気持ちは毛頭ありません。むしろその通りだと感じます。

【面白い】ってのはとてつもないパワーを秘めています。

飽きさせない、興味を持たせる、こちらに向かせる、笑いが生まれる、楽しくなる、イヤな気がしない、などなど、面白いから派生する事象・感情は大体に於いてポジティブで、聞いてるヒトの人生を前向きなものにしてくれます。

恐らく関わる全ての授業や会議等で、天野教授は同席者にも【面白いこと】を求めておられたと推察致しますので、その集大成が最終講義であり退官記念パーティーだったのでしょう。

パーティーの最後に、ご本人が「私の教授生活は本当に楽しいモノでした」と晴れやかに述べられました。

〝本当に楽しかった〟って、多少のリップサービスが入っていたとしても、中々あそこまで晴れ晴れと言い切れるモノではないです。よって、本当にそう実感されているんだなぁ、というのが伝わってきました。

と、ここまで色々書きましたが、私は大阪大学出身でもなく、天野教授の教室員でもなく門下生でもありません。授業で天野教授に教わったことも一度もありません。言うなれば、実は私と天野教授とは相当希薄な関係性なんですね、ホントは(笑)

駄菓子菓子、この十年来、私は色んな場所で数々の会議等を御一緒する中で私は天野教授から数々の学びを得ました。

皆さん仰る「笑いのある会話」は、ともすれば面白味が全く無い(失礼!)会議においても一縷の微笑みをもたらし、眠気の起こらない集中した時間を過ごすことが出来ます。

笑いがある中から生まれるアイデアは次に繋がりやすいと感じます。

会議においては、笑いのある会話をされている発言者はそうでない発言者よりも顔と名前を覚えてもらう率が高いとも感じます。

思うところがあり、そこに社会的立場が付随してくるのであれば、会議等に於いてはしっかり発言し、その発言内容を他者も共有し吟味して熟成させていくことが大切でしょう。

発言者として、時に主催者側には耳の痛い話もしなければならないときもあると思いますが、そんな時も「笑いのある会話」はその場の緊張感を少しは緩和してくれます。

「笑いのある会話」を天野教授は延髄で反応して行っている、と仰いました。

延髄で反応=もう反射の域ですので、一般人が努力して何とかなる領域ではございません(笑)

ではありますが、飽くなき探究心で私はその領域の沼にハマってみようと思います。

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