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R18短編集(オリジナル)

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読み切りのエロティックな作品を集めました。順次追加していきます。(2024.1.5現在)
バラバラに購入するよりもお得です。
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#小説

【淫らな詩】赤い館

【R18短編小説】ハロウィーン・ワンナイトラブ

 目が覚めると知らない部屋にいた。広いベッドの上にいる。どうやらラブホテルのようだ。昨日の酒が残っているらしい。まだ頭がフラフラした。  横を見ると女がいた。むこうを向いて眠っている。誰だ。誰なんだ。  …ああ、頭がいてえ。  昨夜はハロウィーンだった。俺はドラキュラのコスプレをして仲間と一緒に街に繰り出した。魔女のコスプレをした女たちをナンパし、どこかの店で酒を飲んで騒いだところまでは覚えている。

¥100

【R18官能ホラー小説】きみが還る夏

「ただいま帰りました。わたしです」  玄関でか細い声がした。壁に掛かっているカレンダーを見る。そうだ。去年と、その前の夏も全く同じ日だった。  夏が逝く頃。暑かった夏が終わろうとしている。  なぜ驚くのだろう。忘れた振りをしているだけということは自分でもわかっているはずなのに。  来客用のチャイムが鳴る音も、鍵の掛かったドアが開く音もしなかった。でも確かにきみの声だった。愛しいきみの…優しい声。  震える膝を押さえて玄関に行ったら、花柄のサマードレスを着たきみが立っ

¥200

【R18官能小説】蜜と指

 つい数日前まで真夏のような陽気だったのに、彼岸が過ぎたら急に涼しくなった。朝晩は肌寒いほどだ。  このところ晴れの日が続いている。日なたにいてもそれほど暑くない。こうして自転車を漕いで坂道を登っていても、汗まみれにはならない。  この短い坂道の先に、叔父さん夫婦が住む家がある。車がやっとすれ違えるぐらいの道幅で、車も歩いている人も見たことがない。道の両側に夏草が生い茂るのどかな田舎道といった風情だ。  道に沿うように赤い花がたくさん咲いていた。毎年のこの時期になると唐

¥200