泡沫美容ダイアリー【4月編】
年度末を生き延びたり、花粉症に悩まされたり、一つ歳を経ったり、里帰りしたり、イタリア出張に奔走したりと、いつも以上に駆け回った4月。
今月も、東京や実家や海外で使ってピンと来たビューティーアイテムたちを思うがまま、書き綴りたいと思います。
4月1週目
思えば、4月はルージュ類が大豊作だった1ヶ月。
色々と新しいことが始まる月だからこそ、ルージュ1本あれば、新鮮な顔になれる。そんな気軽さが重宝されるのではと推測。実際に、私も気持ちをリセットしたい日や、ドラマティックに過ごしたい旅先ではルージュを1本新調してみること多々です。
変身願望を満たしてくれるコスメティックとして象徴的なアイテム。
ちなみに今月試したものの中で、「今っぽさ」と「唇を綺麗に見せる」必須2大要素を軽くクリアしたのが、こちらの5本。
上から、ゲランのルージュ ジェローンチイベントのお土産に頂いた、無数の細かいラメがたっぷりと入った白いルージュ ジェ(999)。
透明感や素顔感を意識したい時にはこれだけを丁寧に塗るし、重ね塗りアイテムとしても優秀で、どんなルージュの上に塗っても、控えめながら抜群の存在感。
ポストモダンリップグロスというか、唇のトップコート感覚と言えば適切かも。
特に、最近はマットなルージュが本流になりつつあるからこそ、マットすぎる仕上がりは難しいと感じる人や、マットさに加えてツヤもプラスしたい日、ほどほどなモード感が良いという人にドンピシャなような。かさばるものの、鏡付きだと思えばそんなに気になりません。寧ろ便利。
下4本は、完全におしゃれ路線のルージュ。
上から2本目は、5月18日から数量限定発売の、アーデム フォー ナーズ ストレンジ フラワーズ コレクション。
シアーライトピンク(9410)という名前の通り、まるで唇の上に淡い桃色の薄皮を乗せているかのようなシアーさ。これでマット感も付きの良さも落ちにくさも満たしているのだから、やはりナーズは凄い。そしてアーデム素敵。
そこまでピンク要素が強いというわけでもないので、個人的にはボトムや靴なんかがピンクの時にほんのりシンクロさせるイメージで使いたい。
3本目&4本目は、メイク感度の高いインフルエンサー陣がこぞって絶賛しているアールエムエス ビューティーのリップスティック。
プリティヴェイカントとリバウンドをイタリア出張に持っていたところ、「満足にメイクをする時間が取れない到着当日」「今ひとつ肌が本調子とは言えない」といった、旅先あるあるの救世主になってくれた2本。
だって、これを塗るだけで、顔が完成するんだもん。あとは、お気に入りのサングラスをかけておけば、なんとかやり過ごせます。ある意味裏技。
5本目は4月18日に発売されたローラメルシエのヴェロア エクストリーム マット リップスティック。
こちら、残念ながら発表会にはスケジュールが合わなかったものの、イベントにお招き頂き、自分に合った色をセレクト。
どれもこれもネーミングが素敵なのはもとより、アイテム名通り、ヴェロアのようななめらかでマットなテクスチャは、どんな人の唇にもするする馴染みそう。
ペンシルのような形状やシャープナー付きビルドインタイプも、バッグにそのまま入れておきたい派としてはありがたいポイントの一つ。
ゴールズという名のほのかに青みがかったピンクは、サマードレスやコットンブラウスとデニムのスタイルに合わせたくなる、過ぎし夏の思い出を彷彿とさせるような、儚いベビーピンク。
どの色も大人気で完売続出のようですが、個人的には買い足すなら、ファタールかなぁ。
もちろんのことながら、今月もドゥ・ラ・メールには感激させられっぱなし。
今月はブランド初のオープン形式のイベントがT-SITEで開催されたことで、スペシャルなアイテムでありながら、幅広い層のハートを掴む確固たる魅力も兼ね備えているドゥ・ラ・メールというブランドの力を目の当たりに。
さらに、毎日おまじないを超えてお祈りのように使い続けているクレーム ドゥ・ラ・メールを筆頭に展開されているモイスチャー コレクション。
3月に発売された、ザ・モイスチャライジング クール ジェル クリームは、モイスチャライザーの中でもひんやり心地良い潤いと革新的なジェルクリームで、
ザ・モイスチャライジング ソフト クリームよりも一層ジェル感が強いのがポイント。夏の火照ったお風呂上がりや日焼けした肌にもぴったりな予感。
今年ひと夏、お世話になります。
4月1週目のイベントで印象的だったものといえば、クリニークのモイスチャー サージ シリーズも。
クリニークの中でもロングセラーアイテムとしての印象が強い、モイスチャー サージが10年ぶりのリニューアル。
保湿化粧水のモイスチャー サージ ハイドレーティング ローションと、モイスチャー サージ 72 ハイドロレーターは、ぷるぷるのテクスチャーがぐんぐん肌に染み渡って、肌が喜ぶのを実感。72時間潤いがキープされるという言葉にも思わず納得。
常々、「こんなに頑張って保湿しているのだから、もっと肌がもちもちになって、透明感を湛えてもおかしくないはずなのに…」と落ち込んだり反省したりしている身としては、これを使い終わる頃には何かしら変化があるのでは?と期待中。
4月2週目
もはやランジェリーと同じくらい好きになりつつあるフレグランス。毎日のフレグランスを選ぶ時間が至福の時になるなんて、想像していなかった。少なくとも10年前は。
そんなフレグランス狂への道を一歩また一歩と突き進んでいる私、今月自宅のフレグランスコーナーに新たに加わったフレグランスの一つが、ディプティックのフルール ドゥ ポー。
オードトワレ第1号の誕生50周年を記念した新作であるこちらは日本語訳すると、「肌の花」。
意味ありげなネーミングに堪らなく痺れるものの、香りもまた、期待を裏切らない。
甘美なマンダリンや官能的なムスク、そして不意に香るピンクペッパー。愛する人の肌の香りをイメージしただなんて、そんなフレグランス、惹かれない方が無理かも。
隣に置いてあるヘアコロンはオーデサンスの香り。フローラルとオレンジの香りのバランスと、たっぷり配合されたカメリアオイル。アルコール含有量が少なめで、香り立ちも優しいので、ジムの置きフレグランスにするのもありかと目論み中。
4月3週目
3週目はまるっとイタリア出張。
機内の乾燥や睡眠不足、石畳から舞いに舞って舞いまくる砂埃に少なからずダメージを受け続け、泣きっ面でスキンケア頼みな毎日。
出発前夜の深夜3時まで厳選したアイテム群を使っては、「持って来てよかった…」と安堵したイタリア滞在約1週間のスキンケア事情、ラインナップは以下の通り。
テラクオーレからは、ダマスクローズ クレンジングミルクとダマスクローズ デューオイル ミニサイズ。
まず、どちらもコンパクトなサイズ感が凄く好い。
色々と試した末に、旅先には現品を持って行くという結論に落ち着いてはいるものの、そりゃあコンパクトに越したことはないわけで。その点現品サイズが持ち歩きに適しているこの2アイテムは、持っていかない理由がないかも。
さらに、このクレンジングミルクはメイク落とし兼洗顔の2役なので、W洗顔必要なし。メイクがパーフェクトに落ちて、洗い上がりも潤うので、1日のミッションを終えてへとへとになっていてもこれで顔を洗えば万事解決。
旅先はもちろんのこと、日常生活でメイクを落とす時間さえ惜しい、メイク落とすのが面倒臭い!という人におすすめの1本。
ダマスクローズ デューオイル ミニサイズは、オイル美容が欠かせない私にとって目から鱗なアイテム。
オイルって大抵ガラスに入っていて重いし割れるのが怖いから、厳重に包んでスーツケースに入れないといけないけれど、こんな小さなサイズなら重さも割れの心配も皆無。(ポーターのポーチのポケット部分に入れれば安心)
次いで、ご存知ランコムのジェニフィック アドバンストに、アベンヌ。
そして6月1日にレ・メルヴェイユーズ・ラデュレから数量限定で発売されるハーバル ミスト。
ローズマリーエキスやミントエキスを配合していることもあって、毛穴を引き締めながら保湿してくれるだけでなく、機内やホテルのベッドでゴロゴロしながらスプレー出来るのもありがたい!
リフレッシュを兼ねての保湿なら、どんなに眠くても面倒でも手が伸びてくれます。
d プログラムの乳液は当初の予想をはるかに上回って、持って行ってよかったアイテム。
渡航前は、単なる保湿目的だったものの(スリーのスキンケアセミナーで、肌をもっちりと潤わせるためには寧ろクリームよりも乳液が大切という基本に立ち返った先月)、イタリアの砂埃は強烈。
どれくらい強烈だったかというと、くしゃみが止まらず目も痒いので、アレルギーの薬とマスクを持って来れば良かったと後悔するほど。
花粉症の無い国に行ける!だなんて浮かれていたのはなんだったんだろうと思いつつ、日々乳液をペタペタ塗り込んだところ、特筆すべき肌荒れが起こらなかったので、きっとd プログラムのお陰では?と分析中。
何も起こらなければ、ありがたみに気付かないことも多いけれど、「何も起こらないということは案外すごいことなのだ」と、最近気がつきました。大人肌は、トラブルになってからだと本当に治らないんです。
キールズ の美容液、キールズ DS ライン コンセントレート 12.5Cも軽い容器と、ポンプ部を回すとロックがかかる仕組みが、出張や旅行に打って付け。
世界中で1分に1秒売れているという美容液だけあって、さっと塗って寝るだけで、翌朝肌のキメがつるっと整っているのも、涼しい顔してさすがのキールズ。これから旅先へ持って行く美容液はこれで決まりかな。
ロディアルのローズゴールドシリーズのセラムとモイスチャライザーは、トラベルサイズゆえに出張にぴったりだと思い、持っていたところ、これがもう本当に凄い。
即効性とレスキュー力の高さが抜きん出ているのを、まさに肌で感じたアイテム。もしも金額を気にせず買えるとしたら、このシリーズ、買っちゃうなぁ。太鼓判!
ドゥ・ラ・メールのアイクリームと、クレーム ドゥ・ラ・メールはもしも忘れたらかなり焦るレベルの必需品。
4月頭のT-SITEイベントの抽選にて運良く持ち帰った15mlのクレーム ドゥ・ラ・メール、これから当面出張のお供になりそう。
イタリアでの運命の出会いはこちら、サンタ・マリア・ノヴェッラのバスオイル、ノッテ。
サンタ・マリア・ノヴェッラのフィレンツェ本店は、目眩がするほどに麗しい空間で、あれもこれもと購いたくなるのだけれど、今回はバスグッズにしぼって商品リサーチ。
当初からのお目当てだったザクロのバスソルトはすかさず買ったものの、せっかくなので他にも何か欲しいな…と色々物色していたところ目に留まったのが、魔法のように美しい色の液体と銀色の丸い蓋が猛烈に愛らしい小瓶。
聞けばバスオイルとのことで、一つ一つ香りを嗅がせていただいたら、ひときわ存在感を放つ赤いオイルが、甘やかでスパイシー。それはもう神がかった甘美な香り。
こんな香り初めて、と感動せずにはいられなかったこちら、一番新しく発売されたノッテという名のバスオイルなのだとか。
泡の立たないバスオイルで、ティースプーン1〜2杯を入れるだけでなめらかで潤いのある肌になると聞いて興味津々で即お買い上げ。
その夜早速ホテルで使ってみたところ、天国にでもいるかのような錯覚に陥るレベルで最高のバスタイムになったので、翌日思い切って2本の追加購入。
こんなこと、初めて。今月のご褒美買いはこれですね。
4月4週目
イタリアから戻ると同時に届いた素敵なギフトは、パルファン・ロジーヌ パリから4月12日に数量限定発売となったマグノリア・ド・ロジーヌ。
パルファン・ロジーヌ パリと聞くと、バラの香りを専門に作り続けている、ある種のフェティシズムを感じずにはいられない実に耽美なフレグランスメゾンのイメージ。だけど、今回発売されたマグノリアも、ローズのフレグランスに負けず劣らず魅惑的。
フレッシュで清潔感が溢れるのにどこかミステリアスな香りは、これぞ人類の理想像なのでは?とすら思ってしまう。この香り、好きじゃない人いるのかなぁ。
過去ジョー マローン ロンドンから発売されたスター マグノリア コレクションがうすはり硝子に詰められたマグノリアだとしたら、こちらのマグノリア・ド・ロジーヌは、アンティークの曇り硝子にそっと閉じ込めたマグノリア。
4月にある意味もっとも衝撃を受けたコスメは、フジコ眉ティント。
一応、眉ティントの存在は知っていたけれど、「今時のメイク術は凄いな〜」くらいに他人事であった眉ティント。ドラッグストアでちょっと気になったことはあっても、買うには至らなかった…今までの自分を猛省するほどに凄い逸品。
だって、朝起きた瞬間から眉毛がある。しかも自然に。
私のような眉を描くのが苦手で苦手で仕方ない人間にとっては、メイク時間が大幅に短縮される画期的アイテム。思っていた以上に自然。塗った直後は爆笑。
4月のリピートコスメは、ドゥ・ラ・メールに並んで、毎月お世話になっているトム フォード ビューティのファイバー ブロー ジェル。
眉のまばらな部分を埋めてくれるこの眉マスカラ、「顔に左右対称性を与えてくれる」アイブロウメイクの域を超えた眉マスカラ。確かにこれで眉を整えた瞬間に、顔が左右整う感じがするから凄い。
5月は夜寝てる間に寝ぼけて食べてるんじゃないかと不安になるくらい凄い速度で消費するハイ ディフィニション アイ ライナーをリピート買いしに行くことが既に決まっています。これなしには私の顔が完成しません。早く購わなければ…!
最後は、男女問わず美容意識の高い編集者や女優陣が愛用しているのを目にして、あっさり流されて使い始めたオルタナのタイムマネージメントエッセンス。
とある美肌の男性に「肌がつやっとしてますよね、綺麗」と言うと、この高機能化粧液とジュリークのスキンバランシングフェイスオイルを使っているという答えが返って来たので、共に買うものリストにチェック。
そして、まずはオルタナを使用開始。
しっかり潤って肌に浸透する感や、ブースター、化粧水、美容液、乳液の機能を凝縮していて、これ1本で最低限のスキンケアが成立する手っ取り早さは高機能化粧液ならでは。スタイリッシュなビジュアルも含めて、男女問わずに支持される秘訣が全部盛りな化粧液。
比較的「派手ではないものの、必須」なアイテム揃いだった4月。特にフレグランスやバスオイルなどの香りものが印象的でした。
紫外線がますます強まり、薄着になる5月はどんなビューティーが待ち構えているのか。今から楽しみです。
それではまた来月!(体力がもてば)
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