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元気な高齢者たち

私のまわりには独居高齢者が三人居る。
義母と実母と実母の妹。

80代半ばから90代前半で、一番若い叔母はまだジムのプールに週四で泳ぎに行くくらい元気だけど、義母は今年になって要介護2になり、実母も要支援2が出ている。
「いざという時の為に」と預けられた3軒分の鍵は、自宅の鍵と一緒に私のキーホルダーに付けられている。

義母も実母も要介護になっても頭も口も元気なものだ。
そろってケアマネージャーさんとヘルパーさんへの文句が後を絶たない。
「しょっちゅう来られてうっとうしい」
「前言うたのに忘れてる」
「掃除が適当」などなど。

「いや、しょっちゅう顔見せるのも仕事やし」
「忘れてるんじゃなくて、自分が言い忘れてるんちゃうん?」
「クリーンサービスちがうねんからしゃあないやん」

頭の中に次々と浮かぶ言葉をぐっと飲み込む。
何を言っても絶対譲らないのは知ってる。

でも、ちょっと前まで現役世代だった身としては、働く人に対してのリスペクトがあって、仕事する方の立場に寄ってしまう。
大体もとは自分から介護サービス頼みたいと言い出したのが始まりなのに。
この手の会話を交わすたび、こちらの疲労度は上がる。

でもこの世代の人達が若い頃には、今の自分達みたいな年齢の方もそういなかったんだろうな、とも思う。
想像出来ないのも仕方ない。
同時に、介護の現場におられる方には、本当にすごいと思う。

少々思い込みは激しいけれど、認知症にもならずに一人で生活出来ている事はものすごく有難い。

娘に「高齢者より中高年の方が疲れてるよね」と言われて、原因を考えてみた。

結局、この先何年後とかに責任を感じてるかどうかじゃないのかな?と思う。
やるべき事が残されてる人達と、「後は任せた」の境地になれてる人の違い。

そんな気がする。

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