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月台


ヘッダーの写真は、
泊まってたホテルの清掃員さん
あっついわねえーって元気そうに歩いてた!笑

台湾の一週間、あっという間におわっちゃった!
なんとなく予感はしていたけど、帰る日には、わたしここに住むことになりそうだなと思ったくらい、もっと深い予感を感じるようになっちゃった・・笑

そんなこと言ってるけど、着いた日は、ひこうきから降りた瞬間から匂いが居心地わるくて、貧乏旅行が故にあっとうてき安さで選んだ、ローカルすぎるエアビの小さな部屋で、わたし何しに来てんだろ・・と思ってた笑
だけどその夜に出掛けた夜市から、言語も、たとえば食堂での注文の仕方なんかの生活のルールも、何もわからない状態が逆に楽しくなってきた!
夜ごはんの為にてきとうに列に並んでたら、優しいひとが注文に必要な紙とペンをわたしの分も貰ってきてくれた・・ちなみにその夜は鴨肉丼に辿り着いた


翌朝お目当ての朝ごはんのおにぎりを知らない団地で食べて、その近くにあるデカリサイクルショップが本日のハイライトになるはずだったのだけれど
そのリサイクルショップは十年前に閉まってた!笑
(ちゃんと調べなきゃだめだね!)
目的を失ったわたしは今日のテーマを、乗りものを使わずに台北市内を歩き回る、に急遽変更したのだけど暑すぎて倒れるかと思った
こんな猛暑の中その日は20キロ近く歩いてた
途中で食べた豆花がつめたくて甘くて、幸福の味がしました!


なかなか好きな街に巡り合わなかったのだけど、最後の最後に辿り着いたDihua街がすごくカラフルに感じて、昔からちっとも変わっていないような、大切そうな日常に惹かれた
そういえば歩きながら、台湾の光はあたたかい色をしてると思ってた
暑さは厳しいけれど、その光は優しかった
あたたかい道を歩いていると、不思議と疲れは吹っ飛んだ!

こんなフンイキ・・


三日目は台南へゆく!
台北のメインステーションはお城みたいな広さで、天井もいつも見てる空と同じくらい高かった
広すぎて・・わたしが乗りたい高速列車の、チケット売り場がわからない!
また適当にチケット売り場らしき列に並んでいたら、明るいおばさまに話しかけられたんだけれど、言葉がわからないことを伝えると今度は英語で“ここは高速列車のチケット売り場かしら!”と聞かれた

わたしもそれが知りたいんですと言ったら、笑って“一緒にチケット売り場を見つけよう!”とまちがった列から連れ出してくれたのだけど
彼女は現地の人だったので言葉は喋れるけれどチケット売り場を知らなかった!

いろいろな人に聞きながら一緒に少しずつ進んでいって、だけどまた道が分からなくなったから、また違うおじさまに道を尋ねると・・
彼がチケット売り場のある所まで、わたしたちを連れて行ってくれた!笑
チケット売り場に向かいながら、わたしたち三人組はもともとは知らない人同士なんだっていう事実がすごく不思議で楽しかったし、台湾の人たちは優しいなあと思った
ここまでの道を教えてくれた他の人たちも、みんな丁寧で親切だった

無事に高速列車に乗って、台南へ向かう!
電車のなかでも、近くに座っていた人がどうやらイヤホンを落としたようだったのだけど、そしたらその近くに座ってた他の乗客たちも一緒になって彼のイヤホンを探してあげてた
彼らの様子を見ていると、わたしも優しく生きたくなって、イヤホン探しに加わった!笑

イヤホンは無事に見つかったけれど、
そこでも台湾の人たちて心が優しいなあと思った

なんとなく思っただけだけれど、本来なら省略したくなる部分まで、言葉や行動を通して大切に伝えてくれる人が多いのかなあ
少し前から時々メッセージを取り合っている台湾人のお友達も、いつも文章がすごく丁寧で、ひとつひとつの言葉から彼の誠実さや親しみやすさが伝わってくる印象だった

それと台湾の人たちはのんびりしてる、穏やかだ!日本では平日の朝って忙しないけれど、わたしが見た台湾の朝は、たとえば活気のある市場でもお店の準備はすごくのんびりしてた
猛暑のなか汗をかいてしまうのはもう仕方がないんだけれど、のんびり歩くと気持ち少しだけ涼しくなれるのことも台湾の人たちから学んだ!笑

台南に着いて、中心まではおもちゃみたいな、ローカルな電車に乗った
窓も小さめで、本当におもちゃな電車みたい!
やっと着いた駅も、なんだか小さな田舎のお祭りの匂い
そこら中にある看板は、文字だけのデザインなのに物凄いインパクトだ

台南に来たいち番の目的はチャイナシューズだった、お目当てのお店に行くと天井は透明で空が見えるのだけど、傘や布が吊るしてあって、それが不思議と風鈴くらい涼しげで素敵だった!
台湾にいるあいだ、他にも色々なさわやかな天井を見た

沢山あるチャイナシューズからお気に入りの柄を選んで、そのあと気さくな店主さんにごちゃごちゃの店内から自分のサイズを探してもらう!
ボーイフレンドにも一足選んでみた、
チャイナシューズは女性用しかなかったけれど男の子も履いたら絶対かわいいと思って!!
いちばん大きいサイズを買った

なぜか涼しげな天井・・


そのあとは日が暮れるまで、一目惚れしたカキ氷を食べたり、美術館へ行ったり、現役とは思えない映画館見に行ったり
この日もクタクタになるまで歩いて、帰りもまた2時間くらい列車に乗って家に帰った!笑
列車に乗る前に食べたモスバーガーが超美味しかった!!バーガーのチキンがぷりぷりだった
それにセットでついてくるお茶が、甘くて冷たくてまた生き返った!そういえば台湾のコンビニのお茶も甘いらしい、行きの列車で飲んだ甘いjasmineも美味しかったナア
台南も素敵な場所だった!!!

次の日は、少し入りづらいような、ローカルな屋台でのお昼ゴハンに挑戦してみた!
たまたま入り口近くの席が空いてたのはラッキーだった、でも注文票の漢字が読めない!笑
隣に座っていたおばさまに、ルーローハンが食べたいことを伝えて、おばさまが食べてた牡蠣のオムレツも美味しそうだったのでそれも食べたいことも伝えたら、注文を手伝ってくれた!笑

その方も英語が喋れた、
わたしの料理が届いたあとも、店を出るまでわたしのことを気にかけてくれて優しかった
途中ルーローハンの米粒をお箸で集めていたら、店員さんがこれで食べなよ!とスプーンを持ってきてくれてそれも優しかった

その日はさすがに電車に乗って、松山文創園區に来た!暑さですぐに喉が渇くので、最寄りの駅に着いてタピオカ買ってから向かった!
松山文創園區は元々タバコの工場だったみたい
今はリノベーションされて、デザイン系の複合施設のような場所!
とにかくすごく広くて、綺麗な校舎みたい
色々な企画展示だったり、ただの図書館じゃないっていう名前の図書館があったり
その日はそこでデザイナーさんが講演してて言葉何も分からないけど後半から参加してみた
見たことない面白そうな本が溢れてる場所で、本棚で囲まれた大きなスペースにみんな自由に座ってた

すごく楽しい空間だったし、
そこでの気づきが今回の台湾旅行でのいちばんの栄養だった気がした!

結局誰かに見られる前に消しちゃったけど

元々台湾に興味を持ったのはGaoyanさんっていう台湾のイラストレーターさんが描いた“緑の歌”っていう漫画があって・・
その本を読んでから台湾人の情緒や感性は日本人のそれ(人の気持ちに関して大切なこと)と、どこか似てるんじゃないかっていう好奇心からだったのだけど、本当にそれだけだったんだけれど
実際に台湾に来てみて、色々な形でそこで暮らす人たちに触れてみたら、もしかしたら似ているのは日本人っていう普遍的な対象じゃなくて、特に自分と似てたから感じた不思議な印象や予感だったのかもしれない とも思った

台湾のデザインどんどん先へ行くんだろうなと思った、わたしも上手く行ったら台湾でそれを勉強してみたい

対話式の展示や、窓辺にベンチを置いていて休憩スペースにしている工夫も好きだった!!
椅子やベンチってそれだけで空間を作り出せるの、すごい!泣

ただの図書館じゃないって名前の場所
窓辺にベンチ・・

その次の日は、台湾茶をしばきます
沢山ある茶葉から好きな香りのものを頼むことができた
茶菓子が素敵、花びらの器まで素敵だ!

台湾茶は少しずつ飲むみたいだけど、すごーーく美味しかった
しかも帰るタイミングがわからなくなるくらい、お湯を足すことで永遠に飲めた
味が薄くなっていくどころかどんどん深みが増していく感じ・・!すごい!
幸福な朝だった〜

そのあと今日のハイライト、、それは台北から電車に乗って淡水の港で夕日を見ることだった!!
知らない国で電車に乗って知らない風景を眺めることが生きていて三番目くらいに楽しい〜

淡水の駅で降りると、駅前の緑の多い広場でおばあちゃんやおじいちゃんが楽しそうに踊ってた
ここで初めてフィルムを使った
それまで暑すぎたのとスマホで地図を見てないと道がわからないので、せっかく持ってきたフィルムのカメラを構える余裕がなかった・・ちと後悔だけど仕方がない

そういえばこの街はオランダの名残があるらしい!!オランダ行ったことないけどなんとなく分かる

少し話が戻るけど台南に行った日、最後に寄った和製マジョリカタイルのお店があったんだけど
タイルの柄にはひとつひとつ意味が込められていることをお店のお姉さんが教えてくれた
それに、タイルって日本から来たみたい
恥ずかしながらてっきり東南アジア辺りの生まれかと思っていた
そういえば、京都の銭湯のタイルも素敵だ!
わたしも自分の家を持つならキラキラしたタイルを組み込みたいなあ

そこで思ったのは
台湾で見た沢山のものには大切そうな歴史があって、一つ一つに意味がちゃんと込めれてて
そんなものが自然と集まる街だからすごく生き生きして映るのかしらって
東京には意味のないものがいっぱいある
ときどき、大切そうじゃないもので溢れてる
その量や勢いだけで本当に大切だったものの質をすごい速さで埋めようとしてる
気のせいかなあ、ごめんなし!

少しお散歩してからフェリーに乗って夕陽がよく見える橋に向かった!!
だけど日没までは一時間以上あったので、コンビニで甘くて冷たいお茶を買って涼んでた

いつの間に日没が近いことを感じたので、外へ出て白い橋に登ってみる!少年がバイオリンを弾いている
まだ日は目線の上にあったけど、そのあと本当に少しずつだけど、確実に海に溶けていく様子を眺めることができた
すごく贅沢だと思った
橋の上には色々な人が行き交った
知らない人たち、みんなで見た!

日が沈めばすぐに夜を迎えるというのに、全く寂しくなかった!

七時前に日が沈んで、早すぎる最終フェリーで元の港町に戻った
フェリーと言っても小さいんだけどね!笑
帰りは人が多かったから、船の後ろ側で外にいたから、高い波が追いついちゃいそうで怖かった

すっかり暗くなった港町だけれど、不思議とさっきよりも活き活きしてた
はしゃぎ疲れた子ども達が並んでアイスクリーム食べてたり、綺麗な色のドレスを着たおばさまが楽しい夜を彩ってましたゆ!

いち番好きな写真かも!笑

そのあとは急展開!
今回の台湾旅行で偶然出会った新しいお友達と、夜ごはんを食べることになった!!
待ち合わせの駅に行くと、なんとバイクで迎えに来てくれていた!笑

台湾ではほとんどの人がバイクに乗って移動をしていて、さすがに毎日その風景を見ていて、わたしも乗ってみたいなあって思ってたところだった!!
初めてのバイク二人乗りはすごく気持ちいい!!楽しい!!!
だけど気をつけないと落っこちちゃいそう

彼が良かれと思ってわたしを山の上にある台北の夜景が見える場所へ連れて行こうとしてくれてたのだけど、
まだ知り合ったばかりだったというのもあって、わたしは山の上にあるレストランに着くまで、このまま山の中に連れて行かれて殺されるんじゃないか・・って半分くらいそんなことを考えてハラハラしてた笑

そしたらすごくロマンチックなレストランに着いたので、あなたに殺されるかと思ったことを正直に話したらすごくわらってた

その人もわたしに台北の夜景を見せられたら!って気持ちだけで調べてくれたみたいで、こんなロマンチックな場所だったことを知らなかったみたいなのも面白かった

初めて遊ぶ友達とくる場所ではぜったいなかったけど、台北の夜景が目の前にある場所でご飯を食べるなんて
ひとりではぜったいに出来なかったことだ
その人とも、来ちゃったからには楽しもうってなって
美味しいもの食べながら沢山話して、夜中の十一時にお店のロマンチック戦略であろうもんなメリーゴーランドにも乗った笑

だけどわたしたちはロマンチックになるには勿体無いくらい、居心地の良い友達になれた!

楽しくなって、もっと山の上へ行ってみることになった!!もはや走る道は真っ暗で少し怖かったけど、しばらく目を瞑って着いた先で、信じられないくらい大きな月を見た
上じゃなくて視線の先に月があった、
そして宇宙みたいな星空を見た!!!

生まれて初めてあんなに綺麗な時間を見た、今でも思い出せるくらい鮮明だ
ずっと見上げてたから、首が痛くなったくらい!
台湾でいち番楽しい夜だった、
帰りもバイクでお家まで送ってくれた
ありがとう!!

鄭兆嘉!!

あっという間に最後の日だ!
最後の日の夜も、お友達が近くまで迎えに来てくれた!
お寺に行って見様見真似でお祈りしたり、台湾のコーラを飲んでみたり(お薬の味がするけど、なんだか美味しい!)、この日は安くてうまいご飯を食べて、大きな滑り台で子どもみたいに遊んだ!

楽しかった〜
帰ってきてからほとんど眠らずに早朝の便に乗って、うとうとしてたら日本に着いた
飛行機も少し克服できた気がする!
いつの間に、夜もこわくなくなった気もする!

帰ってきてすぐに満員電車に乗って、せかせか!きびきびとした空気に包まれて
人がびっちりのこの電車よりもっともっと暑苦しかったけれど、それでも気持ちは穏やかでのんびりしてた台湾の空気がとても恋しくなった
また冬に行こうと〜

本当に行って良かった!

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