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意外に建前という壁が薄い日本

先日大手転職エージェント会社、〇〇〇〇〇のアジア支局に連絡した。訳あって、インドの案件を探してもらう予定だったが、中国の支局をまず通さなくてはいけないようだった。インド支局もあるのに。まず、ここで結構、謎。
そして案の定先方もインドの人材市場に全く疎いようだった。そして、驚いたことに、インドに女性が行くということにリアルに驚いていた。(既婚ということも知ってる。)更に驚いたことに、働いてる間お子さんはどうされるんですか?という質問。

自分の頭の中ではてなマークと戸惑い光線と怒り回線が色々飛び交った。

お子さんも連れて?働かれると?どういうこと?という向こうの戸惑いが、こっちではまず、インド女性も都会ではシッカリと働かれてますよ、高学歴で英語ペラペラの女性が多数いますよ、という自分との知識との違い、そして、彼女のインド=危なすぎて子育てもおちおちできない場所、というイメージがなんかグッタリするほど、勝手なイメージで、なんか説明以前になんか疲れてしまった。
挙げ句の果てには、「書類選考の段階で、女性なら落とされますよ」とどや声で言い渡される始末。

いや、日系企業が駐在員を心配するとかそういう事情は分かる。責任とかライアビリティってやつだ。でもそれを堂々と性別を理由にしちゃいけない世の中になってますよね、っていう風に彼女の頭の中では更新が2016年ふうになってなさ過ぎて、すんごいグッタリ来た。

年齢、ジェンダー、性的指向、人種等で雇用差別はしちゃいけない、っていうのはアメリカでも常識。っていっても勿論建前で、マタハラに合って辞めたけど元上司を訴えた人、人種差別発言をされて訴えたアフリカ系アメリカ人の人、そして勝訴した人、そういう人たちを日常的に知ってる、聞いてる。だから、そういう際の会話は雇用側は徹底的に気をつけるのが普通。それを、その現場にいるエージェントが堂々とカスタマーである登録者に言っちゃう、言っちゃえる日本(中国在住の方でしたが)、色んな意味で凄いし、それだけマイノリティーの進出への壁が厚いってことだ。というか聞いてるだけで、なんか重石が頭に乗っかった気分になった。
例えば、雇用側である日系企業は、女性が危ないなら男性も送らない(奥様ついてくる場合ほとんどだし)、とか、駐在という昇進チケットを男性に限る、と言っちゃうのは絶対にNGかと。
ちなみに、この彼女のインド危ないという思い込みは、インド支局の方から資料を頂いた際、現在たくさん日本人女性の現地採用者が活躍しているとのことで、やはり誤解であるということがわかったのでした。

建前の壁が意外に薄い日本。もっと厚くなったら、ある意味、逆にその壁(法規制、社会的ルール)に一応守られて、みんなが住みやすいと思える世の中になるんじゃないかなーと思った今日この頃。

追伸:インドに現在住まれてる方、すまれてた方、色々情報シェアくださいませ〜教育関連から生活関連等。ムンバイへの引っ越し可能性大(4、5月ごろ)。何でも役たちます!


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