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最近、目についたもの

スイス民間防衛。
昔から知られているものかもしれないけど、私は最近になってから目に入った。

これは、スイス政府がスイス国民に配布した国民防衛本らしい。
外国からの侵略に対しどう対処するかが書かれている。
その本によると、武力を用いない侵略方法は以下の通りだそう。

第1段階「 工作員を送り込み、政府上層部の掌握と洗脳 」
第2段階「 宣伝。メディアの掌握。大衆の扇動。無意識の誘導 」
第3段階「 教育の掌握。国家意識の破壊 」
第4段階「 抵抗意識の破壊。平和や人類愛をプロパガンダとして利用 」
第5段階「 教育やメディアを利用して、自分で考える力を奪う 」
最終段階「 国民が無抵抗で腑抜けになった時、大量移住で侵略完了 」

スイスが、というよりも今の日本の状態を表していると引用されることが多い……という印象。
現在の日本は第5段階で、そろそろ最終段階だというのが結論らしい。
だな……と思ってしまう。思うだけで、すっかり腑抜けな私は、そこから何も出来ないのではあるが。

日本人は「みんなと一緒」が好きな国民だと思う。同調圧力というか。
次にあげるエスニックジョークは有名かもしれない。

ある豪華客船が航海の最中に沈みだした。
船長は乗客たちに速やかに船から脱出して海に飛び込むように、指示しなければならなかった。
船長はそれぞれの外国人乗客にこう言った。 

アメリカ人には「飛び込めばあなたは英雄ですよ」
イギリス人には「飛び込めばあなたは紳士です」
ドイツ人には「飛び込むのがこの船の規則となっています」
イタリア人には「飛び込むと女性にもてますよ」
フランス人には「飛び込まないでください」
日本人には「みんな飛び込んでますよ」

早坂隆『世界の日本人ジョーク集』より

「みんな飛び込んでますよ」
なるほど。確かに右に倣えなのだ。それが正しいかとか最善かというよりも、自分の考えよりも、周りに合わせることが大事になる。

第5段階であろうと、最終段階前夜だろうと、周りもまた腑抜けになっているので危機感など感じていない。察していても騒ぎ出す者はいない。
いたとしても表には出てこない。
周りと違うことを言い出せば、集団から弾き出される。そちらの方こそ怖いと思ってしまう。

第4段階「 抵抗意識の破壊。平和や人類愛をプロパガンダとして利用 」
これについてだが。
平和とか、平等とか、差別をするなとか。子供の頃から耳にタコが出来るほど聞かされてきた。特に学校とテレビで。

まあ、正しいのだろう。ただし、これらは達成されてはいないし、守られてもいない。
今現在でも戦争は行われている。人類平等など絵空事だし、差別はいつもそこにある。長い年月、ずっとそれはいけないことだと教えられながらも、それらが無くなった世界を私は見たことがない。

正しそうなことを、いかにも正義の御旗のように掲げている人々こそ、胡散臭い。その言葉や主張の裏にあるものを辿っていくと、全く別の意図が見えて来る。

まずは疑ってみろ。
それもまた正しいことなのかもしれない。
しかし……。虚しいことでもあるな。
それがお花畑の住人の感傷とは知っていても。

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