新しいリッチ テキスト ドキュメントIV

頬 歪み 声 形
僕もまた作られて流れる
宇深い大きさに
凛とした鼓動を待っている

それに深い意味はなくて、ただ星を数えていたの。
朝日が昇る前にあなたと同じことをしていたいから。

 何のことはなく、ただ好きな曲の歌詞を並べただけだ。

 さて数字を覚えるのが好きだったり前後の記事のタイトルを確認するような奇っ怪な読者諸君は、新しいリッチ テキスト ドキュメントIIから新しいリッチ テキスト ドキュメントIVと偶数めいた進み方をしていることに気づいたかもしれないが、それはIIIが微妙に長くなっているので短く書ける話題を優先して挙げることにした高度に戦略的な行動の結果であって場当たり的な行動の結果先に書きたいものが出来てしまったからとかでは、断じてない。

 音楽の話をする。

 私にとって音楽は、欠かすことの出来ない、ライフラインだ。冗談抜きでこれは本当で、生まれつき耳鳴りと聴覚・触覚の微妙な敏感さを持つ私は、音楽を聴いて感覚をシャットアウトすることで若干の安らぎを得ることができる。音楽は私にとってライフラインと言ったが、むしろシェルターや家屋のような、ライフライン以前の基礎に当たるものと言っても過言ではないだろう。

 耳鳴りの原因が母からの遺伝らしいとか、感覚の鋭敏さは必ずしも悪い方向にだけ働いているわけではないことは今度話すとして。父の車で常に合わせられているラジオ局、寝る前の15分間の音楽鑑賞時間、吹奏楽とクラシック好きの母、山下達郎とサザンとユーミン好きの父などの影響で、私は小さい頃から本当に多種多様なジャンルの曲を聴き、特定のジャンルにハマったり飽きたりしながら育ってきた。

 今まで触れてきた音楽のジャンルを羅列するとすれば、クラシックや吹奏楽は当然、クラシックからの繋がりで聖歌や教会音楽を聴き、反動でいわゆるEDM――特にFutureBassを聴き、何故かFutureFunkに流れ、VaporWaveへ触れ、関連してシティ・ポップに触れ、FunkotだのDariaCoreだのHyperpopだの乱立するジャンルにも一通り触れてきたことになる。

 私の聴く音楽の傾向、私の触れてきた楽器の傾向的に、私は複雑な音の重なりによるハーモニーの微妙な揺らぎ、力強く低音で動くベース、それらを総じたコード進行を非常に好んでいるようである。これがどの要素から来たものか分からないが、家にホームシアターシステムを有していたのは理由としてありそうだと思う。

 音楽は癒やしだ。新しさの一欠片もない言葉だが、常に420~430Hzぐらいの「音」が小さく聞こえる環境にいたら、律のあり整然としたリズムで進行する「音楽」は凄まじく整ったものに聴こえると思う。これは保証する。荒れ地を進んでいたら一重破線の徒歩道が出てきたような感覚だ。

 私の音楽に対する姿勢として、基本的に歌詞をほとんど聴いていないことがある。先述したように、音の重なりやコード進行を好んで聴いているので、歌詞はそこに関係ないのだ。だからその曲を好きになってから歌詞を聴いて内容を理解するし、歌詞の内容は嫌いだが曲が好き、というような音楽も結構ある。

 だから、私がある曲の歌詞を覚えていたとき、その曲は相当好んでいるということになる。ちょうど、この記事の頭に挙げたように。

 あなたは音楽をどう聴いているだろうか。多分私の聴き方はポピュラーでないと思うので、他の人がどうなのか知りたいと思う。コメントを求めているわけではないので空リプとかテレパシーとかで放流して欲しい。

 書くことがなくなったので終わり。


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