no title
頭の痛みがする。
目が取れるような感覚と前後不覚。
痛みが生きてると思える。これが酒のせいなのか他の要因なんてたくさんの医者にもわかりやしなかった。こんなもんだ。誰も答えなんか見つけられない。頭がいい人、そうでもない人。富がある人、明日を生きるのも必至の人。
俺には分からなかった。そこまでしていきたい理由が。理由がないとだめなのかい?
理由はいつだって必要だろう。見つけられない人だっている。
見つけてそれが原動力になっている人は幸せだと思う。
今は手の震えと鈍痛だけだ。
右腕に注射を打つ。
刺された痛みと流れるような感覚に身を任せる。
常に不安と希死念慮が住み着いていた。
分水嶺と思っていた出来事は俺の認識違い。
その領域まで結局来れてはいない。
助けてくれなんてもう言えなくなった。
ただ、俺とかかわった人が幸せならそれでいい。
俺を抜きにして幸せになってほしい。
数ある人が死んでそれは数字になった。
きっと彼らの成果るがあったはずだ。
これからを楽しみにしていた人も、もう死ぬしかないと一人で泣いていた人も。
そんな思いと裏腹に数として報道された。
彼らのためにどれだけ俺が覚えていられるか分からないけど
俺は俺の選択肢によってはそこまで覚えてられないけど数にはしないから。
だから、覚えてあげてほしい。考えてほしい。ここにいたってことを。
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