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東京・三田「宝来軒」の豚肉と野菜の塩炒め定食850円(2015年)

三田といえば「ラーメン二郎」。分かります。

うどんとパスタを足して3で割ったような独特の麺と、塩っけと脂が強い強烈なスープに、タワー状のもやしが渾然一体となった二郎ワールドに魅了された人は数知れないし、私もその一人。

でも、疲れちゃう時がある。すべてが過剰な二郎ワールドに乗れない時もある。そんなときは宝来軒なんかどうでしょう。

豚肉と野菜の塩炒め850円。
優しい味と香りと具材の歯応え。

どうしてこんなにも豆腐が愛しく思えるのか。
小松菜とニンジンと白菜と木耳というなんちゃない野菜が身に染みるのか。
皿まで舐めたくなるほど残ったタレが名残惜しいのか。

聞けば60年の歴史があるお店だとか。
全盛期は出前が2人、調理に2人雇って、2階の宴会場もフル稼働。
忙しかったけど今はオーナー1人で十分とは寂しい限りですね。
でも美味かったよ。

三田・白金高輪といえば、「利華」という通いすぎて客観的になれない町中華もあるものの、宝来軒もまた、忘れがたい町中華です。

また来ます。

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