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自問自答発 新宿伊勢丹YourFit365行

YourFit365、行ってきました。レポートです。
(実際は1時間の出来事ですが最高に高ぶりまして大変筆が乗ってしまい7000字になりました。目のつかれを感じたら即休憩をとってくださいね)

事前準備


だいぶ前から、今持ってる靴たち、自分の足に合ってないよな、履きたい靴じゃないよな……。
という感傷にひたっていた。
イオンにまで出かけて成果なし!っていうのもなぁ……という経緯でその場で買った後悔を噛み締めた。
それはもう味がしなくなったガムを噛んでいるのと同じ。
それもう捨てなよ!って人に言われてだよな……って思うほどには噛み締めた。捨てな?

決断力のなさ。行動しない。次の行動につなげない。停滞している。
そんな状況を作り出している自身にも嫌気がさしてくる。
自分のせいで不機嫌になってる自分がいやだー!という時に、伊勢丹のYourFit365のことを思いだした。
自問自答ガ~ルズのツイートでこりゃあいいやと知りつつも重い腰は上がらない、それが今までの私……。
行動に移そう!と思っていてもなかなか動かん。動けない。

ならばと予定を先に立てた。1週間後、次の2連休の初日朝一番にYourFit365の予約をした。
言うなら味のしなくなるまで噛んでたのにまだ噛んでいた以前のガムは捨てることにした。そうだ、他のガムにしよう。
もともと予定を立てて出かけて買い物をすることをしてこなかったから予約してからはソワソワと伊勢丹の行きたいところを検索してみたり気になるメイク用品をブックマークしたりした。

新宿に行くからには、行きたいって思ったところ全部回りたい!と予定を詰め込んだ。
行きたいところ全部回ってたら一日じゃ時間も体力も足りないよって言われた。
さもありなん。
さあ行くぞと思ったらすでに全力疾走してる。これも私……。
ちと猪突猛進すぎないか。猪突猛進ガールか?

ファッション遍歴

で言うとわたしは、

  • デパートで買い物したことない。

  • 買い物失敗している気がする。

  • あんまりショッピングに力を入れてなかった。

  • 周りの自分の軸をもってファッションを楽しむ子がうらやましい。

  • 自分の服に不服ではあるものの、そういう服を着ている。コレジャナイ感。

というファッション道の扉を叩いただけの入門希望者。自問自答ファッションのおかげでようやく門をたたくことが出来た初心者である。

当日着る服はどうしようって不安になった。
東京って道行く人もおしゃれで尻込みしちゃうね……。
買い物に行くために買い物に行くか悩んだが、そうこうしているうちに1週間後。
結局、ありあわせで行くしかない。自問自答する中で得たテンションが上がるということが分かっている「かっこいい服」で行こうと思った。ヨウジヤマモトを(かっこいい好き~~!のきもちを込めて)意識した。黒いシャツに黒いバッグである。
それに合わせる納得できるボトムスも靴もないことも分かった。下はなんの思い入れもないウエストも合ってないジーンズだった。
……現状をどうにかしたいという気概はある。あと挨拶だけはしっかりしようと思って当日を迎えた。

当日


時間には遅れたくないな~と念入りに電車に乗ったら9時半には伊勢丹についた。が、10時開店なのでそれまでは散策した。
エルメスがある明治通りに面した入口から入り2階へあがるとフィッティングラボ、YourFit365の会場である。壁一面に靴、くつ、クツ!迷子になりがちなわたしにもすぐ分かった。

10時から予約していました~と自分から声を掛けて挨拶。ヨシッ。

希望を聞かれた。わたしは私服に合わせるローファー・レースアップシューズとスーツに合わせるパンプスがほしいと言った。オンオフとも靴選びで合わない~;;ってなってたのでどっちも伝えました。快く承諾してくれた。ありがてえ…

まず計測。
足の長さは1㎝の左右差がある。甲の高さも右のほうが高い。このため左のサイズで靴を選び、1㎝短い右にパットを入れて調整することになった。これは靴ショップに行くと大体そう言われる。
足の幅もC。日本人の標準より2段階小さい。えッC? マ? かつて3Eの運動靴で体育で走ってたの何だったん?

店員さんが靴を持ってきてくれた。
試着スタート。
まず6足。
サイズ違いの3足。
ここらへんは合わないものだったと分かるやいなや速攻次の候補を持ってきてくれた。スピード感がある試着の始まりにブランド名を控え忘れたが、あとで調べたらFRESCAだ。あまりにもはやい試着、俺でも見逃しちゃうね。

スクエア型だとワンサイズ大きいサイズで選ぶといい、という理由で持ってきた靴。
履いてみるとかかとがスポッと抜けてしまう。これは大きい。
測定結果と同じサイズで試す。
これなら右の調整でいけるかも。
という感じでどんどん履いていく。

しばらく試着と選別をしたところでローファーの選び方は、足が固定されるようにどれも甲が深いものを選んだと教えてくれた。
なるほど、甲が浅いパンプスも一緒に試着したから分かる。甲で足を固定してくれるとブカブカと浮かないで歩きやすいのだ。それができないパンプスは窮屈なくらいがちょうどいいのだ。

はじめに持ってきてもらったパンプスは痛かったりした。で、4,5足のうち2足残っているものに共通点があった。ヨシノヤだった。ほおほお。
私の足にはヨシノヤが合ってるのでは?と思い始める。

ヨシノヤさんが甲が薄く細い足にあうC靴型を作っていると聞いた。C靴型と言っても一概には言えなくてブランドの色があり狭めだったり広めだったりするそう。
履いてみるとなるほど確かに。Cの靴自体、今まで3EやEEを履いてた身からすると靴と足の間にスキマなくピッチリしている感覚が新鮮。おお…

靴の合わないとは何だったのか。
・かかとのラインが大きい。
・甲が当たって痛い。
・かかとが浮くのでインソールを入れたが甲が痛くなる。
・足先が窮屈だった。
などの理由でした。


これかっこいいな~!!!足先が窮屈で足痛くなるな~……の図


ちなみにビットローファーを履いた時の自分が好きという意味で本命でしたので、テンションが上がりました。

試着では靴ごとにインソールも入れ替えしては歩いてみるという感じ。
というのも素材もフェルト、ジェル、コルクなどで、厚さも1mm単位である。フェルトだとだんだんと履くにつれて薄くなるから調整機能が減っていくなど、教えてもらった。
インソールも既存のが合わないならセミオーダーもできるらしい。これはすごいな~と思った。

以上の理由から残ったのは、3足。

ヨシノヤのローファー

ヒールが高いけど細くはないので不安定にはならないですね~と教えてモラタ。軽いし履き心地いいし試して2秒で、ワッ走れちゃう!と小走りになった。テンションあがった。

ヨシノヤのパンプス


固いパンプスを試着して骨にあたって痛い気がするな~と感じた。もともとパンプスは履かないので、窮屈な履き心地に慣れていない。
「窮屈なのか、ちょうどいい締まり具合か、ご自身で判断しにくいと思います」
そうアドバイスをもらい、柔らかいパンプスをおすすめしてもらった。

「柔らかいので慣れてから固いのに移行するのがいいと思います」ということ。
靴も一生ものではないので……、いつか調整してもしきれない時が来たら買い替え時だとおしえてくれました。

人生でパンプス難民だった。オケージョン、就活など意外とパンプス必須ルールがあるときは足が痛くて泣きながら帰った。日常では必要ないんだけど、いざという時にまた「ない~;;」ってなりたくなかった。とにかく自分に合うものがあることが分かって本当に安心しました……。
これにてパンプスは試着・完!

ローファーかレースアップシューズのほうがなかなか難しい。って雰囲気の時に先程から様子を見守ってくれていた店員さんが颯爽と渡してくれたのが、
ルカグロッシのレースアップシューズである。

ルカグロッシ。かっけぇ……………………


フィット感が格段に高いことを実感しました。
あ……これが良い靴ってやつかァ。
良い靴を履くとテンションがあがりました。
自分の精神衛生上、ほんとにいい物、”本物”がいいことが分かりました。
適応度が高い、つまり足に合いやすいよ~!って機械でわかったものでした。
そしてお値段が3万円台。おそらく、~25000円で選択していたので最初には持ってこられなかったんですね。

そして、3足は全身図の写真を撮って、型番を控えて頂きました。ありがたいことにインソールの種類や厚さも店員さんが見ればわかるメモをしていただきました。
御礼を言って一時撤退しました。
さて、あっという間に1時間が経ち、そんなこんなで帰宅。
ここからはカフェでやれば良かったんですけど、他のこと詰め込んだからできなかったな…。
思案タイムです。

全身図の写真を見て思ったのは、
・パンプスは姿勢よく見える。
・ヒールがあるローファーは足に合っていて、服装に馴染んでて家の服にも合いそう。走れるのが高評価。
・レースアップシューズは靴に目が行く。
・客観的に見て私は反り腰とストレートネック。はい。

YourFit365のアプリで適応度の高いシューズ一覧を見れるよ~と教えてもらったので早速他にどんなのがあったのかな~と見ました。

ルカグロッシ、3万円でビットローファーを出している。しかも適応度高い。

しかし自身の予算の都合で決めた値段上限を設定したがために、ルカグロッシのビットローファーを試着しなかった説が出てきました。あ…。

切ないです。
しかし予算というものも大事ですが、
何よりの気づきを得ました。
予算と良い物の試着を切り離して考えるということができていなかった……!!

1時間という時間のなかで”3万円の自分がフッとあ、いいな……と思える靴を試着する”という機会を得たのはよかった。
が、それも状況を見守っていた店員さんが上限という制限を超えて持ってきてくれなければ得られない体験でした。
つまりわたしはせっかくの機会をなかったことにしてしまう一歩手前だったのだ。
なんて……もったいないことをしてしまいそうだったんだ。

買い物の基準というと、
”安さ”で選ぶということしかしてこなかった。
”安い”というだけで選んできた。
だから、比較するとどうしても安いほうを選ぶし、安いのを出してくれるように、上限を設定してしまったのだと思う。
潜在意識のレベルで。
思えば予約の時点で上限なしを押すのを一瞬ためらった。
いや……そこまでのハイブランドはふさわしくないってw って瞬時に一番低い価格帯で上限設定をした。
私にはまだ限界突破ができていなかったのだ。
限界を勝手に設定して、その中で生きる。そういうことの繰り返しが、
無気力で、行動を起こすのが遅い、興味関心が薄い自分を作ってきたのだ。
あ~あ!でも今日で気づいちゃったからには、今までの限界の壁を取っ払ってみせるよ。

「この世は等価交換だ、もっと言えば物々交換だ」と、
伊勢丹の近くにある紀伊国屋書店で偶然手にとった、手紙屋という本に書いてありました。
出遅れた就活生の悩みに対する手紙屋の答えです。
この世にある価値あるものはお金だけだと思わないこと。
あなたにある笑顔や気持ちに応えたいと思うところを価値と感じてくれれば、あなたをほしいと思った会社は等価を返します。これが物々交換です。
間違いなくあなたには価値あるものがあります。それを見つけてそこを売り込むこと。
ってね。
なるほど、金銭的価値だけではないと言います。
納得感というか今までは金以外の価値は度外視していたので新鮮でした。

”等価交換。”これが記憶に残りました。
就活のことだけでなく、今日のサービスの本質も等価交換なのだろうと思った。
今日、足に合う予算内の靴を。それに対して足に合う予算内のくつを選んでくれました。それがこの金額を払うに値すると思い支払えば、これは等価交換です。
だから私は今日、靴に対する造形を深めることをちゃんと目的にして、足に合う最高級の靴を。さらに”ビット付きのローファー”をと、求めればよかったんです。そうすれば足に合うビットローファーの最高の靴を選んだでしょう。それができる実力が向こうには備わっていた。

それができなかったのは、わたしの問題。
これは、安いことを重んじて、高いのを履けないのは自分の価値がないからと思ってまで”迷惑をかけたくない”という気持ちに応えたいと思った。
子どもの時に親がリーマンショックのあおりを受け、大震災で物が流される景色のニュースを鮮明に覚えている。そうして、価値あるものを買ってもなァ、それで家族が困るだろうよいつか金が足りなくなって……という価値観に育ったわたしにできる迷惑をかけない方法だったのだ。
限界値を”最低限のレベル”にすることと家族のお金を私が消費し迷惑をかけないようにすることが。
わたしが、わたしの要求に応える。そういう等価交換だったのだ。

これ、前提としてわたしが被保護者です。わたしが自立した人間になれば自分のお金を自由に使えるでしょう。
そういうことなんですが、20代になってこの考え方がかなり精神面で悪影響を及ぼしていて、高い物を買うのは怖い、周りは買うほどの価値ある人間だ、みんなが就活に受かるがわたしは落ちるだろう。なにせ提供できる価値がない人間なのでという思考回路になりまして。
就活では自分の価値を売り込むという行為に自己無価値の呪いで筋の通らない自己アピールでした。何がしたいかというのすら自分にはおこがましいことだと思ったりして希望職種すら自分の考えを決められませんでした。
周回遅れで社会勉強中です。
お給料が入り、自立したいと思えるようになりました。
高いもんを買うのだって自分のしたいようにできる。まずは第1歩を踏み出せた。
だけどほしいものを試着できなかった。したいようにするには、望むものを具体的に言葉にする必要があったのだ。
そして自己否定のデメリットをようやく気付いた。

JIMONJITOUの効果をすごく体感しています。今。全身で。
アウトプットが大事だと見ました。だから考案したコンセプトを宣言します。
”自然美とその驚異を愛しフィールドワークに駆け回る錬金術師”になりたいのです。

ひよっこ錬金術師、等価交換を知る。
ようやく基本を理解しました。

そういう日です、今日は。

理解したらあとは実践できるようになります。
具体的には”自分の望みを具体的に言えるようにすること”。と”懸念事項と切り離して考えること”です。

望めよ、さすれば与えられん。
と言うけど実際には与えられないかもしれません。与えてくれるかもしれません。
伊勢丹のYourFit365は与えてほしいと伝えればまちがいなく応えてくれるサービスでした。
サービスの質が高いというのはこういうことを言うのだと思いました。
経験値の少ないわたしですが、こういうときの直感は言葉に言い表せない確信をもって信じています。行って良かったです。

試着した2つのブランドのポリシー

ルカグロッシ
<ルカ グロッシ>の靴工場は1970年にイタリアのトスカーナ州にあるモンスンマーノ・テルメで設立されました。
トレンドや素材のクオリティの追究、そして製造機材の向上に取り組んできた結果、ルカ独自のスタイルを持つ個性的な靴へとなりました。創業者のルカ・グロッシは青年時代から靴作りに情熱を注ぎ、その作品は高い評価を得て、著名なブランドへと成長してまいりました。この企業理念がデザインの細部にまで表現され、ルカ独特の特徴となり多くのお客さまに愛されています。

貼り付け元 https://www.mistore.jp/shopping/brand/women_b/035007.html

銀座ヨシノヤ
1907年、現在の銀座六丁目に靴専門店銀座ヨシノヤは創業いたしました。
100年を超える時の流れの中、どんなに時代が変わろうとも大切に守り続けているのは“美しさ”への想い

「履きよさは、美しさ。」
履き心地のよさにこそ真の美しさが宿る

この精神はものづくりの場から店舗にいたるすべての場に脈々と受け継がれ、
今なお進化を続けております。

時間と手間を惜しまぬ職人の手しごと、履き心地のよさを実感して頂くためのあらゆる工夫…
すべての場面においてお客様ひとりひとりに喜んで頂くため
丁寧に向き合う姿勢は、日本人に息づくおもてなしの心そのもの

時代の変化に柔軟に対応しながらも、大切に守りたい“銀座ヨシノヤのこだわり”をこれからもお届けして参ります。

貼り付け元 https://ginza-yoshinoya.co.jp/brand/

技術力と唯一無二。
履き心地の良さこそが美しさ。
いいな……。ぜひお店に伺いたいな……。

これからの指針です。
左右差がある足で、幅狭Cであることを加味すると、靴選びは
シューカウンセラーさんにもう一度頼るというのがいいのかもしれません。
あとはC靴型で作っているブランドを回ってみる。
まずは、身近のシューズ売り場でC靴型は置いてあるかと聞いてみます。

アウトプットすると、普段頭の使わないところがジンジンしますね。
普段やってないからですねこれは。普段からやろうな。はい。

ここまでお読みくださったかたに感謝を。
これからまた何かしたら文章にまとめていきます。
では。おやすみなさい。