2年4カ月付き合った彼女と別れて-0日目-

先週水曜日に、2年4カ月付き合っていた彼女と別れた。
週が空けて月曜日になったが、何をやっていても心から楽しめない虚無感はまだ去ってくれそうにない。
もしかしたらブログにして書き綴ることで少しは自分の中で整理を付けることができるかもしれないと思ったので、
ここに経緯、経過を割と詳細に残しておくことにする。
個人が特定されるのは抵抗があるが、たまたま検索でたどり着いた人が僕や彼女の知人である確率は低いし、
そもそも特定されても別に悪いことをしている訳ではないからその辺りはルーズにいく。

このブログを読む人は失恋の痛手を癒したくてここにたどり着く人が多いと思うので、
前置きとして今までの彼女とのことも共有しておく。

2年前の4月、フリーランスの作曲家として活動していた。
作曲家仲間の高校時代の2個下の後輩が彼女だった。
たまたまFacebookでタグ付けされていた彼女に僕は一目ぼれし、
友達に仲介を頼みそこから交際がスタートした。

彼女も別のジャンルでフリーランスをやっており、
お互い自由業ということがあって1年目はかなりの時間をお互いどちらかの家で過ごした。
その時に同棲でもすればよかったし、そもそも付き合って1か月目にその話も出ていて家を契約する寸前までいったのだが
フリーランスということで収入が安定しなかったこと、同棲への漠然とした不安があり僕からその話を辞退した。

彼女はよく僕の家に来た。
僕のことが大好きだった。
あまりにも家に来るのでいい加減にしてほしいと伝えて喧嘩になったぐらいだった。

付き合ってちょうど1年目の4月、僕は就職をした。
フリーランスではどうしても小さい案件にしか関われなかったのと、
安定収入が欲しかったというのが理由だ。

彼女も同じ時期にWEB系の会社に就職し、それまでは大半の時間をどちらかの家で
過ごすのが普通だったが、
基本的に会うのは週末になった。

交際も2年目に差し掛かろうかとしていた今年の初春ぐらいから(今思えばだが)
彼女との関係に少しずつ歪みが生じていった。
彼女の仕事での疲れがたまり、僕にネガティブな愚痴ばかり言っていたことに嫌気がさし、
僕は僕で
「それはきみのキャパシティがせまいだけだ」
などと後に彼女からモラハラと言われることになるような発言をするようになる。
モラハラ、これが僕に対する彼女の気持ちが失われた大きな原因ではないだろうかと今になって思っている。
僕は自分に自信があった。
子供のころから行きたかった業界で働いているし、継続的に将来のキャリアのために努力しているという自負があった。
だからこそ、彼女に対して上から目線の発言を幾度もしてしまった。自信が他者への攻撃性となって表れていた僕は、つまるところ自信がなかったのだ。おそらくプライドを保つために彼女に対してマウンティングを行なっていたのだろう。

キャパシティ発言をきっかけに1度僕は彼女から別れを切り出されたが、
話し合いの末に1カ月距離を置いてまた関係を継続しようということに落ち着いた。
だが今年の連休前、上記の僕のキャパシティ云々の発言のことを彼女からまた非難され、
今度は僕の方から彼女に別れを切り出した。
彼女の家に、僕の家にあった荷物を持って行った。
嫌いになったわけではないし、今でも好きだが、事あるごとに過去の発現を理由になじられるのは耐えられないと告げた。
彼女も納得し、お互いに抱き合って別れた。

ところが僕はその時の絶望感に3日と耐えられず3日目の夜に彼女の家に押しかけて復縁を頼む。
彼女もこれを受け入れ、めでたく二人で令和を迎えることができた。
それからは小競り合いはあれど大きな喧嘩もなく順調に見えていた関係なのだが、
よせばいいのに僕は彼女のTwitterアカウントを覗いてしまう。

彼女は僕にそのアカウントを教えたことはないのだが、諸所の理由で僕はそれを知っていたのだ。
今思えばパートナーに直接知らされていない限りはパートナーのSNSなんて見るべきじゃない。
僕だって極少数にしか公開していないアカウントに彼女の愚痴を書いたこともあったが、
そんなものは一時の感情の高ぶりであって、その感情の高ぶりをぶつける場所がTwitterだ。
そんなクソみたいな便所の落書きをチマチマきにすることがどれほど馬鹿らしいか。

Twitterには
「今日は年下の後輩君とデートに行ってきます」
と書かれてあった。

悩んだ。
これを問いただすべきか。飲み込んで不問にすべきか。

(でも、見てみぬふりをしてどうする。もしもこの“後輩”と彼女の仲がこのまま進行すれば、
いずれは僕と彼女の関係が破綻する)

そう判断し、僕は彼女にLINEで

「後輩とデート楽しかった?」

と聞いた。先週の水曜日の午前だった。

彼女:うん ご飯行っただけ

僕:キュンキュンできてよかったね

彼女:明日 鍵と荷物送ります。今までいろいろありがとうございました。

それだけだった。
言い訳や話し合いがあったわけではなく、2年4カ月の付き合いはそれであっさりと幕を閉じた。
ここまでがこのブログの前置き。
それからの心の変化、起こったことや経過を書いていく。
これは自分自身の心に折り合いをつけるためだ。

この失恋の傷がある限り僕は定期的にこのブログを更新する。
もしブログの更新が止まったら、その時は傷が癒えたのだと思ってほしい。

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