Emme(エンメ)

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2年4カ月付き合った彼女と別れて-1ヶ月半-

彼女と別れておよそ1ヶ月半が経とうとしている。 起きた瞬間の絶望感や喪失感はもう無くなったし、 心がフラットな日常は戻ってきたと思う。 しかし普段の仕事や雑事をこなしている時、彼女のことを思い出さない日はない。 あの時こうしていれば、というifを考えてしまう。 2人の間だけで通じるお決まりのやりとりや、ほぼ幼児語のような恥ずかしいお互いの呼び名など、 それらはもう戻ってこないのだなぁと考えるととても愛おしいものを亡くしたのだと思う。 かと言って彼女の気持ちが離れて僕らが別

    • 2年4カ月付き合った彼女と別れて-8日目-

      9月5日㈭彼女と別れて8日目。 一昨日と昨日は帰宅が遅くなったので更新ができなかった。 先週の水曜日に彼女からLINEで一方的に別れを告げられたので、 今日木曜日でようやく一週間経過ということになる。 今までは寂しさや悲しさなどがメインだった僕の気持ちに、 彼女に対する怒りという新たな感情がこの朝から沸き上がってきた。 2年と4カ月付き合っている間に色々なことがあったし、 その間はお互いの実家の家族よりも多くの時間を共有していたはずなんだが、 そのような関係であってもL

      • 2年4カ月付き合った彼女と別れて-5日目-

        9月2日月曜日。 彼女と別れて5日目。 タバコを吸ってしまう。出社時、お昼後、帰社前、おそらく寝る前にも吸うのだろう。 たかが4本だが、1日1本がデフォルトだった僕にとっては4倍の喫煙量だ。 「おはよう」「おやすみ」のLINEや寝る前の電話が無くなった現実にはもう慣れるしかないし、少しは受け入れられるようになってきたが喪失感は消えない。 もはや彼女と別れたことが悲しいのではなく、何が悲しいのか分からないがとにかく悲しみという感情がベースに居座ってしまっているようだ。 依存

        • 2年4カ月付き合った彼女と別れて-4日目-

          9月1日日曜日。 彼女と別れて4日目である。 この日も目覚まし時計をかけずに午前中はダラダラとベッドの上で過ごした。 小さな進歩としては洗濯をすることができた。 しなければ明日から会社に着ていくための下着がないのでせざるを得ないのだが。 その流れでピアノに少しだけ向かい練習をすることもできた。 あまり集中できずチラチラとスマホを見て相変わらず失恋系のネットコンテンツを漁ってしまったが、 楽器の前に2時間ほど座っていることができた。 言いようのない喪失感はまだ消えていない。

        2年4カ月付き合った彼女と別れて-1ヶ月半-

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        • 2年4カ月付き合った彼女と別れて
          7本
        • 書評リスト
          1本

        記事

          2年4カ月付き合った彼女と別れて-3日目-

          8月31日土曜日。 彼女と別れて3日目、遂に恐れていた休日が来た。 今までは休日は常に決まったことをやっていた。 会社に行くのと変わらない時間に起きて楽器の練習をする、曲を作る、本を読む、掃除をする。 それから彼女に家に向かう。 日常の中に彼女が組み込まれていた僕は、彼女を失った今それらの活動の全てに向かう気になれなかった。 午前中、何度か目が覚めたがそのたびに瞼を閉じて惰眠と戯れた。 何かをしなければいけないし、彼女がいない日常を再構築しなければいけないと分かっているが

          2年4カ月付き合った彼女と別れて-3日目-

          2年4カ月付き合った彼女と別れて-2日目-

          8月30日金曜日。 前の晩から上倉君が僕のワンルームアパートのロフトに泊まっていた。 僕の会社は世間に比べて朝が遅く、ロフトの上の上倉君はどうやら僕の本来の起床時間よりも 早く目覚めて暇を持て余しているのがベッドの上から分かった。 (きみが何時に起きようが、僕はもう少し寝るからな……) と寝返りを打って、横にいる彼女を抱きしめた。 そこで目が覚めた。上倉君はロフトの上にいる。 だが、彼女はいない。 前日と同じく、日常生活のあれこれを思い出すより前にその事実が直感的に襲い掛か

          2年4カ月付き合った彼女と別れて-2日目-

          2年4カ月付き合った彼女と別れて-1日目-

          彼女を失った次の日、8月29日木曜日の朝。 起きた瞬間に彼女と別れたという事実が重くのしかかってきた。 起きた直後というのはPCを起動するときのように徐々に色んな情報を思い出すと思うのだけれど、 今日が何曜日とかどんな天気だろうかとか、朝起きて何をしようとか(僕は毎朝楽器の練習をしている) そういうレギュラーの思考をすべて押しのけて 「別れた」 という事実と絶望が全身を支配する。 寝起きというのは失恋において一番辛い時間の一つだ。 毎朝やっている楽器の練習なんてできたものでは

          2年4カ月付き合った彼女と別れて-1日目-

          2年4カ月付き合った彼女と別れて-0日目-

          先週水曜日に、2年4カ月付き合っていた彼女と別れた。 週が空けて月曜日になったが、何をやっていても心から楽しめない虚無感はまだ去ってくれそうにない。 もしかしたらブログにして書き綴ることで少しは自分の中で整理を付けることができるかもしれないと思ったので、 ここに経緯、経過を割と詳細に残しておくことにする。 個人が特定されるのは抵抗があるが、たまたま検索でたどり着いた人が僕や彼女の知人である確率は低いし、 そもそも特定されても別に悪いことをしている訳ではないからその辺りはルーズ

          2年4カ月付き合った彼女と別れて-0日目-

          『白夜行』書評

          東野圭吾著、『白夜行』がとても好きなので、手始めにこれに関して色々書いてみたい。 ※ネタバレを含みます この本ってミステリーとしての側面と、雪穂と亮司のラブストーリーとしても読めると思うんだけど、ラブストーリーとして読んだ場合に面白いのはこの2人が実際にやり取りしている場面が全くないので、その様子を想像するしかないというところかな。 これは色んな芸術作品に言えると思うんだけど、Aというものを表現したいときにAというものを描いてしまったらそれはもうそこで完結してし

          『白夜行』書評