黒猫の足跡「恨みの天日干し①」
私はあんまり人を恨んだことはない。めんどくさいからだ。
オタクというのは基本、常に何かに頭を取られて、心がぴょんぴょん(本震)しているか、初期微動が継続しているかのどちらかなので、感情を多様に持ち続けるのは疲れるのである。
オタクは感情の震源地である。だから噴火もするし、なにか溶岩的なものを垂れ流すこともある。青い鳥のつぶやきなどに。
でも合わない人間というのは居るもので、例にもれず私も居る。
しかし、私の擬態は完璧だ。全てが闇に紛れる、それが黒猫である。
でも合わない奴はいる。合わないのである。合うわけがないのである。居るだけでムカつく。そんなやつも居る。
あと酷いことをされると流石に恨む。野良は打たれ強いと言っても傷つかないわけではないのだ。戦略的撤退が出来るだけで。
いきなり蹴っ飛ばして笑い飛ばしてくる輩が居るが、そういうやつは地獄に落ちろ。猫の恨みは深いのである。
閑話休題。黒猫はキメ顔でそういった。(使い方が違う)
恨みというのは、ほぼ呪いに近い。
呪いになってしまっている恨みはもう、モブさんにガチ除霊していただくか「当てはまったらメンタルへ!!」しかできない。けど小さい恨みは日干しできるというのが私の持論だ。
だから、ちょっと方法を書いてみた。それだけのことである。
やるもやらぬも選ぶのは読んでいる貴方である。読み飛ばすのも貴方の選択だ。貴方の選択が一番貴方のためである。間違いない。
根が深い場合もあるので、根が深かったら専門医に相談だ!!
よし、うん。じゃあ興味があればいってみよう。
「恨みの天日干し」
1,まずは採取しよう(今回)
2,観察し、乾燥させよう(次回)
3,時々味見しよう。(最終回)
1,まずは恨みを採取しよう。
恨みというのは根の張った植物のようなものである。ということは発見と観察が可能なのである。
まず、自分の中にあるそれが、恨みかどうかわからないという方、感情鈍りがちな貴方。以下の手順を踏んでみよう。
【STEP1:まず存在確認をしよう】
①「怖い・近づきたくない・苦手な人物」と言われてぱっと思い浮かぶ人物を思い浮かべ、そのまま脳内に残します。
このとき親でも兄弟でも、血がつながってなくてもなんでも、「いい人なんだけど」とか何でもいいから。思い浮かぶってことはそういうことだから。取り敢えずステイ。考えることは悪いことじゃない。ステイ。OK?
②ではその人を檻に入れましょう。自分にとって危険なものは隔離が基本です。丈夫な檻に入れましょう。カーテンつけても良いよ。
③檻に入れて、なお怖いとのことであれば一旦やめて温かいお茶を飲みましょう。まだ確認段階ではありません。
→(DROP:再チャレンジをお待ちしております。また今度な。)
④檻に入れれば多少マシという貴方。手元に生クリームたっぷりのパイもしくはカラーボールを用意しましょう。タバスコとか包丁とか脳内だから何でも良いよ~見た目が派手な方がおすすめ★
⑤投げつけましょう。なんでも良い。投げつけましょう。大丈夫。檻があるから本人にはぶつからないし、檻にカーテンでもつけておけばそれを見られることもありません。投げましょう。力の限り投げましょう。全部。
大丈夫、なにかが当たるのは檻だから。投げろ投げろーーーー!!
さてはて、ルート分岐はどうなりましたかね?結果を御覧ください。
【STEP1:ANSWERS】
→投げつけた貴方。
それが貴方の中の恨みや鬱憤や不満というものです。発見おめでとう。
次の段階に進みましょう!→GO【STEP2】
→檻に入れたら、なにか投げつける必要がないなと興味を失った貴方。
面白猫動画を見に行きましょう。一日お疲れ様でした。
(DROP:今日も生きてて偉い!!)
→カーテンしても怖くて投げつけられなかった貴方。
全力で逃げろ。それは恐怖だ。逃げられない?わかった今度お話しよう。
逃げ方はどっかにあるもんだ。考えよう。
(DROP:取り敢えず寝よう。それか音楽聞こうか)
→ただ読んでた貴方。
お疲れ様です、ありがとう。読みたければ続きをどうぞ。好奇心は猫を殺すけどね。
【STEP2:採取したものの種類を確認しよう】
さてさて、投げつけた皆さん。ではそれが本当に恨みか確認していこう。
採取しても恨みじゃない場合は普通にあるからね。きのこ狩りで種類わからないようなもんだから。
私きのこという物体前世で村焼かれたレベルで嫌いですが。
まず、繰り返すが恨みは呪いに等しい。人を呪わば穴二つ。
自分が埋まっていく・溺れていく感覚があったらそれは恨みの可能性がある。鬱憤や不満は何かで代替し、解消が可能だが恨みは無理。呪いだからね。あるとしたら自分も痛いし苦しいし気持ち悪いでしょ?それ呪いだもん。
じゃあ、種類を確認していこう。
はい。思いっきり手近な紙を破ってみよう。
破壊しろ。巨人は駆逐するものだ。君の身近な紙もその運命にあったのだ。心臓を捧げよ!!ティッシュでもトイレットペーパーでも、新聞でも広告でも何でも良い。破ってみるのだ思い切り。ん、もったいない?一瞬忘れて。人間なんて生きてるだけで自然破壊だよ。
はーい。思いっきり破ってみよう。派手にな。なるだけ派手に。
貴方の派手さで今年紅白の紙吹雪のクオリティが決まるよ!!
頑張って!!良いよっ!!その調子だよ!!
良い紙吹雪量産してるよーー!!
自分が止まるまで無心で破って-!!良いよー!!良い破りだよ-!!ふぅっーーー!!
ほい!お疲れ様でした!!答えにどうぞ!!
【STEP2:ANSWERS】
→はい。では多少スッキリした貴方。温かい風呂入って寝ようね。お布団が呼んでるよ。(DROP:おやすみー)
→さてまだ何かもやもやが残った貴方。
はい。恐らくそれは恨みです。多少違和感あっても一旦「恨み」と名前をつけてみよう。
間違えてたらあとで名前をつけ直せばいいから大丈夫。一旦ラベリングしよう。それは恨みだ。そして呪いだ。でもまだ軽い。まだその呪いは、貴方を飲み込んでいない。
以上、採取が完了いたしましたので、今回の全行程を終了いたします!おつかれっしたー。
じゃあ次回の乾燥させる前に、諸注意を。
最初に、まず発見したそれは持っていていいと自分に許そう。
しょうがない。貴方は人間で感情がある。どんな感情を持とうとおかしくない。当たり前だろ?感情だよ?猫だって感情あるんだぜ??
誰に対してどんな感情持とうが、持つこと事態は別に良いのだ。なぜなら貴方は人間だから。感情は湧くものだ。水が湧いてくるのを止められないように、感情はあるのを止められない。
感情からの何らかの行動にしたら問題だけどねー。待て待て待て、外に飛び出そうとしないで。もう夜だよ~。
あと安心してほしい。私のほうがきっと情緒がおかしい。保証する。なんせ私は猫団子の黒猫である。
取り敢えず、それ手放そうとすると追いかけてくるから取り敢えず持っててな。呪いのアンティークドールみたいなもんだから。ちゃんと持っているのだ。
次に。今日は寝よう。
色々投げつけた檻にはカーテンを付けてね。ほら紙吹雪の後片付けもあるし。そんなに急に色々やろうとするのが良くない。やりたいときとやれる余裕があるときに行動をし、あとは全部お昼寝をするべきなんだ。
ほい。じゃあ次は採取したのを観察と乾燥するからねー。天気がいい日を選んでやろうね-。
おつかれっっした!!!!!うす!!
案内とは何を書けば、、、着る毛布は暖かく、そしてもふもふ。我らは芋煮会をしたいと願う猫団子です!!生き辛い~そうだよね生きてて偉いよみんな!