【J3第15節】セレッソ大阪U-23vsSC相模原【レビュー】
J3ももうじき前半戦が終了となる第15節。キンチョウスタジアムにSC相模原を迎えての一戦は2-2の引き分けに終わりました。
【メンバー】
セレッソはOA枠で圍と椋原がスタメンに。また、ルヴァンカップに出場した瀬古くんと喜田くんもスタメン。岸本がベンチに下がり丸岡がスタメンとなりました。
対する相模原はフィールドプレイヤー10人中7人が身長180cm超と高さに特徴のあるスタメンに。そして、ゴールキーパーは元日本代表の川口。
相模原はこの試合前まで13試合で9得点10失点。1試合平均が得点も失点も1を下回っているチームでした。
【嵌まらない相模原の守備】
この試合、セレッソはそれまでの1試合平均シュート数の倍となる16本のシュートを撃つことができました。その要因となったのは相模原の守り方です。
セレッソは4-2-3-1、相模原は中盤がダイヤモンド型の4-4-2。セレッソの2CBと2ボランチの4人に対して相模原は2トップとトップ下の3人。また、セレッソのサイドバックは浮いています。
この後方の数的優位とポジショニングでボールを安定して保持することができました。
浮いているSBにボールが出ると相模原のインサイドハーフがプレスに行きます。
中盤の横幅をアンカーとインサイドハーフの3人で守る形を取る相模原ですが、この3センターのスライドが緩く4番のアンカー周りにスペースができることが多々ありました。
ここにスペースができると活きてくるのがセレッソの2列目。フリーの状態でボールを受けると積極的にシュートを撃てました。
【相模原の攻撃】
一方で相模原の攻撃はアンカーとディフェンスラインでボールを保持し、前線へボールを入れていく形を取ります。
4バックのうち右SBの15番が高い位置を取り、後ろに残る2CBと左SB+アンカーでボールを落ち着けると、前線へ縦パスを1発で入れ、フリックや落としでゴールを狙う直線的な攻めが多い前半でした。
後半に入ると選手交代。10番から20番に交代します。後半は高い位置を取る15番の右SBとサイドに流れる左インサイドハーフの20番がアーリークロスを入れる攻撃が増えました。
【試合展開】
前半をスコアレスで折り返し、後半は斧澤の素晴らしいミドルシュートで先制。
失点した相模原は高さのある前線へ放り込みます。その相模原の圧力そのままにゴールを許すも、キックオフから斧澤が連携から左サイドを突破しクロスを入れ逆サイドの阪本が押し込み再度リード。
相模原は追い付くため3-1-6のような形になることもあり、セレッソがボールを奪うとファーストディフェンダーが不在となるためカウンターでゴールを狙うセレッソ。しかし、立ち塞がる川口の前にリードを広げることはできず。
そして、左インサイドハーフの20番のアーリークロスをヘディングで決められ同点に。
そして、ラストプレーは満が悲しみのポスト直撃シュートでドローで終わりました。
【ひとりごと】
勿体無い試合だったと思います。相模原の嵌まらない守備の前に「個の力」でゴールに迫ったセレッソ大阪U-23。頑張っている選手たちですが、結果が出ないのは辛いですね。
これでリーグ前半戦はホーム勝ち無しとなってしまいました。リーグ後半戦は勝ち試合をホームで見ることができるでしょうか?
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