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石丸伸二 応援 子供の未来の為に

石丸氏が都知事選への出馬を決めた際、「小中学校の給食費無償化は最低でもやります」とコメントしたのですが、これに対し「こいつ何も知らない。東京はもうとっくに給食なんて無償化している」と言うコメントが目立ちました。でも実際はここ何年も都議会共産党が給食費無償化を提案していますが、都民ファなど小池支持会派は毎回反対し、否決し続けて来たのです。本当はやりたくても共産党の提案だからと言う「政治的な理由」で実現出来ていないのです。その為、予算の限られた区や市が独自にやりくりしながら給食費無償化を実現しているのですが、それも全てではなく財政の厳しい区市町村ではまだ実現していないのが現実です。小池都政もこれではまずいと思ったのか今年になって給食費の半分だけ補助金を出すことを決定しています。建前は区立や市立の学校なので都としてはそれを補助すると言うことかと思います。でも補助が半分では貧しい自治体は残りの半分を家庭に求める可能性があり、その場合先生の事務負担や家庭の金銭負担は今後も残り続けることになります。

石丸市長は給食費無償化を他の経費削減で実現しましたが、その際のコメントでこれは少子化対策ではなく、世代間での格差是正だとしています。これこそ税金が有する「所得の再配分機能」をしっかり発揮させていると言うことですね。そして先生方の事務負担の軽減も同時に実現出来ると強調していました。石丸市長はこれだけでなく給食担当者や用務員を新たに採用して教師の業務負担の削減にも貢献しています。私の子供時代は学校には必ず用務員がいたのですが、いつの間にか用務員って無くなっていたのですね。学校に関して言えばふるさと納税で得た資金で古くなった学校の机や椅子を買い替え、生徒に喜ばれています。

いきなり話がずれてしまいましたが、今回は子供の未来についての話です。石丸市長は子供と対話をすることが好きなようです。中学校の生徒会に自ら参加して直接生徒の質問に答えたりしています。子供は本音で話をするので時に回答に戸惑いながらもきっちりと正論を述べています。昨年末に安芸高田市のキャッチフレーズを募集した際も面白いことをしています。市長や副市長・教育委員長が1次選考で100点を選び、次に市の職員が2次選考を行い8点まで絞りました。そして最終選考は市立中学・市内の県立高校の生徒会から参加した子どもたちに任せたのです。普通の選考なら最後に市長や副市長が出て来そうですが、その選考過程が全く逆でした。そして生徒たちが選んだ安芸高田市のキャッチフレーズは地元吉田郡山城を築城した毛利元就の残した言葉「百万一心」でした。「皆で力を合わせれば何事も成し得る」と言う意味だそうです。これから何十年も生きて行く若者が選んだキャッチフレーズだからこそ、この言葉は彼らによって長く大切に語り継がれて行くものと思います。そしてもう一つ面白い話を紹介します。昨年の毛利元就による吉田郡山城築城500年を記念したイベントの機会に、日本中に広く知られ、安芸高田市民であることを誇りに思える、そして次世代に受け継がれる新しい安芸高田名物を作ろうと言うプロジェクトが始まりました。その名物とは広島焼きをベースにしながら安芸高田市オリジナルのお好み焼き「あきたかた焼き」でした。その名物選考会には料理評論家の服部さんやお好み焼きアカデミーの理事長などの専門家に加え、市内の生徒会長8名も審査員として参加しました。地元の若者が参加して創り上げた「あきたかた焼き」は必ずや世の中に定着し、安芸高田市の名を世界に知らしめることになると思います。

石丸伸二氏はすでに書いたように子供や生徒をとても大事にしますが、そんな彼が他の市では考えられないような施策を打ち出しました。それは2つあります。1つ目は中学の生徒会長を海外に短期留学させると言うものです。実は安芸高田市には前から中学生の海外派遣事業と言うものがあり、毎年ニュージーランドとシンガポールに中学生が派遣されていました。ただし、ニュージーランド行きは20万円、シンガポール行きは6万円の家族負担が条件になっていました。その為それを負担する余裕のある家庭だけが事実上の対象者になっていました。昨年1月に市議会場で開催された吉田中学の生徒会でも生徒からこの海外派遣事業復活を求める声がありました。(生徒会の議事録は市のHPに掲載されています)生徒からは費用の安いアジアだけでもいいから復活出来ないかと言う意見もありました。でも石丸市長は公平性の観点からこの制度は復活出来ないときちっと説明していました。そんな生徒の希望を知った上で石丸市長が出した結論は市立中学の生徒会長になれば家庭の負担無しで海外に留学出来るという制度でした。この結果、家の貧富の差に関係なく生徒会長選挙で会長に選ばれれば海外に行けることになりました。2つ目は市内にある2つの県立高校の生徒会長に使途を限定しない100万円を渡すと言うプロジェクトです。形としては「高校応援補助金制度」ですが、使い途は生徒会長が一人でまたは生徒会と相談して決めることが出来ます。生徒の為、学校の為、街の為に彼らは何をするのか7月の報告が楽しみです。

石丸市長は何故、これほどまでに生徒会長に重きをおいているのでしょうか?私は生徒会長選挙を活発化させることが彼の目的だと思っています。皆が納得する人が公費で海外留学すること、また皆が信頼する人が100万円の使途を決めること、その為に皆が生徒会長選挙を真剣に考え、いやいやながら生徒会長になるのではなく、本当に挑戦したい人が立候補し選ばれると言うまっとうな選挙にしたいのだと思います。そしてその経験の積み重ねが皆の意識を変え、安芸高田市いや日本の次世代リーダーを育成していくことになるのだと確信しています。

今回はここまでですが、次回は石丸市長のリーダーシップについて書いてみたいと思います。

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