SSKA(SINKANSEN SUGOI KATAI AISU)

※この記事は2019年に個人的に執筆したものの転載です。

みなさんは新幹線で旅行する時何を楽しみにしているだろうか。普段味わえないスピードで流れる車窓、美しい富士山、トンネルにはいったときに窓に映る自分にギョッとする現象、みんなで楽しむUNO・・・ 駅弁や車内で提供される軽食、コーヒーなども楽しみのひとつだ。

実は昨年、JR東日本管内で大きなサービス内容の変更があった。車内販売の簡易化、廃止である。具体的にはお弁当、軽食類、デザート類、お土産類、雑貨類が販売終了となった。近年は事前に購入して持ち込む客が増えたことで販売が減少していることが背景にあるという。

この発表でTwitterの一部界隈が大きなショックを受けることになった。通称 #シンカンセンスゴイカタイアイス (以下 #シンカンセンスゴイカタイアイス)で知られており非常に愛されたスジャータのアイス各種も販売終了になったのだ。

なぜ#シンカンセンスゴイカタイアイス が愛されていたのか。それはこのハッシュタグから容易に読み取れる。スゴイカタイのである。どれくらいスゴイカタイかというと、スプーンを差し込もうとして折れる、しばらく放置しないと食べられない、コーヒーとセットで頼んで暖める必要がある、など伝説的エピソードに事欠かず、Twitterの鉄道愛好家ユーザーが新幹線に乗車する際は必ず #シンカンセンスゴイカタイアイス のハッシュタグをつけて投稿するほど愛されていたのだ。むしろ #シンカンセンスゴイカタイアイス を食べるために新幹線に乗車するものも現れた。当然私も#シンカンセンスゴイカタイアイスを食べるためだけに新幹線に乗車したことがある。

◆#シンカンセンスゴイカタイアイス がなぜここまで硬くなったのか、その理由は…販売元のスジャータ #シンカンセンスゴイカタイアイス の担当者によれば、車内販売ではワゴンに載せて練り歩く必要があるためドライアイスを用いるなど温度管理を徹底し冷たい状態を保つ。アイス自体の風味を増すため空気含有量を少なくしているがそれも硬さを増す効果があるそうな。このような事情で #シンカンセンスゴイカタイアイス はスゴイカタイのであるが、最近驚くべきニュースが流れた。

◆近年JR東海での #シンカンセンスゴイカタイアイス の売り上げが3-4割アップしたまま推移しているそうだ。JR東日本での販売終了で危機感を持った #シンカンセンスゴイカタイアイス 愛好家たちがこぞって #シンカンセンスゴイカタイアイス を食べSNSにアップし、それを見たフォロワーが触発されて #シンカンセンスゴイカタイアイス を食し、SNSにアップするという好循環が生まれている。みなさんも一度 #シンカンセンスゴイカタイアイス を味わってみませんか?

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