読書記録:高野悦子「二十歳の原点」

読書記録:高野悦子「二十歳の原点」

はじめに

新年度初読了本の感想を書いたノート、の写しです。

著者・タイトル・出版社・年

高野悦子「二十歳の原点」新潮社 1971年

読み終わった日

2024/4/03

読んだきっかけ

ツイッターで1/2はこの人の誕生日ですみたいな投稿があって、それで興味を持ちました。筆者の色々はその時調べて知りました

感想

20歳、京都、って、自分となんだか似てた。下宿してるかどうかは違う。
言葉づかいとかがやっぱ昔っぽかった。手書きならでは…?というか、手書きで1日に何度か書き足したり、自分にはできないかも。
筆者はパチンコするし、お酒も飲むし、煙草も吸うし、あと異性もよく日記に出てくるし、なんだか今の大学生と一緒っぽいところがある。
闘争をしたりとかで、ちょっと難しいと思う(イメージしにくい)所があった。泊まり込んで主張していたのか?
「『独りであること』、『未熟であること』、これが私の二十歳の原点である。」筆者と同じ20の自分は今このようなことを考えられるのか?死とか日本のこととか?考えられるのか?そう思った。6月の、中村の云々…少し自分に刺さるような?筆者もどこか自分と同じような部分がありそうだった。失恋した後もその子のことが日記に出てくるんだから…。
ところで、筆者の死んだ要因がその失恋にあるとは思えない、闘争とも思えない。そういう、理由をこの日記から考えること自体ナンセンスと思う。ただ、ノートを燃やすことが思い浮かんだとき、一瞬死はよぎってたんじゃないか。それを考えるのもナンセンスとは思うが。
オンザロックにジンライム、太宰、テレ(電話する)、そもそも日記を書くこと、自分が気になってるのを筆者はしていた。うらやましい。闘争はしたくないかも、でもシュプレヒコールは気になるかも。詩は書けないかな。夜更かしはしてる。
「旅に出よう…」で日記は終わっているけれど、その旅には出れたのか?これは遺書としてかいたのか?気になった。
ともかく、こんな同い年もいたのだ、と感じた。

おわり

というわけで、新年度初読了本の読書記録でした。一人で読むことをおすすめします。

リンク

#読書記録 #桐田


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