読書記録:ハドリー・キャントリル著 ・ 高橋祥友訳 ・ アルバート・H・キャントリル解説 「火星からの侵略 パニックの心理学的研究」

ハドリー・キャントリル著 ・ 高橋祥友訳 ・ アルバート・H・キャントリル解説 「火星からの侵略 パニックの心理学的研究」

はじめに

去年の春休みに読んだ本の感想を書いたノート、の写しです。

著者・タイトル・出版社・年

ハドリー・キャントリル著 ・ 高橋祥友訳 ・ アルバート・H・キャントリル解説 「火星からの侵略 パニックの心理学的研究」金剛出版 2017年

書いた日

2023/03/10

読んだきっかけ

読みたかった本と同じ本棚にあった本。 (読みたい本は見つからなかった…) 出来事については何となく知ってた

感想

実際のラジオ台本が乗っていたのが良かった。「面接法」も付録として付いていて参考になります
P22 千九百四〇年の序「…記録が薄れないうちに、調査を始めることはできる。」何となく大事と思った
ラジオ台本について…最初や最後にこれがラジオ劇と説明されていた。でもなんで信じ込んだ人がいたのか、と思った。→P96,97等で、ラジオを途中から聴いた人の存在に気付いた。あと、避難準備してたら最後聴いてなさそう。オーソンウェルズの実際の音声を聴きたくなった。
P74,91,188. 実際の地名がその人の知っている場所が使われていたのが恐怖に駆られた一因だった。
P87. 「放送は突然中断されることがあるのはごく当たり前だと、人々は受け止めるようになってきた。」これは初めて知った。戦争のニュースが当時(放送当時1938年から執筆当時1940年って認識でお願いします)ラジオでよく流れてたそうで…
P89. 「語り手の名声(専門家→ラジオ劇では天文学者とか州兵司令官、内務長官が出てた)」について、自分もニュースを見る時専門家の意見を頼りにしがちなので共感した。
P109.情報の確認方法が人それぞれで、自分だったら何をまず見るかなと考えた。テレビでこれがやってたら別の局→スマホのニュース→ツイッター、な気がする。でも毛s期の様子とか言われたら反射的に窓の方を見そう。
思い込みが関係している気がした。何も見えない→まだ地域に達していない…?
P118「私はドイツ人が私たちにガス攻撃をしようとsていると気づきました」という反応にはおどろかされた、でも国際関係が大変そうな時期ならそう思うのも分かる。恐怖に駆られた人の面接で米国人に起こる可能性のある破局的事態を戦争、革命と答えてたし。ここあたりで日本が言及されてたのは意外だった
P130. 「多くの調査において、被験者の経済状況のデータはあるのだが教育程度についてのデータがない。」某授業でも同じことが言われていたような気がする。現代ではどうか改めて調べておきたい。
「現実離れ」は確かにそうだと思う、それで気づけそう。「証拠がないのに『あれこれ考えることはしない』」、見習いたい…。
「他社からニュースを聞くように言われた」(P163)、疑う→聴いたらその通りで、信じた。ほかの人の反応で批判力が欠けた。(P158あたり)→その後の行動に不成功が7割なの、少し分かる気がする、状況に圧倒されるのは自分もありそう
パニックに「信仰心」が関係しているのは少しイメージしにくかった。神さまいるから大丈夫と思う人が全てではなかった。
P217最後あたりの「自分が耳にした解釈について進んで疑問を感じるような態度を取るように教育することができれば、危機的な状況においても適切な方向に向けた行動をとる能力が増すということである」、自分はどう?ってなった。
P221-222「恐怖が自動車の運転に及ぼした影響」、アドレナリンぽかった。
この研究が100正しい訳じゃないって見解もあるそうなので、うのみにしないのが大事?

まとめ

いろいろな理由が重なって起こったパニックなのか、と考えられた。あと批判力大事。

おわり

というわけで、一年前に書いた読書記録でした。ちなみに「 (読みたい本は見つからなかった…) 」の「読みたい本」は思い出せません。

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#読書記録 #桐田


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