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VΔLZコラボボイス 第六弾 ~学園祭華の章~感想

※ボイス本編のネタバレを含みます

生徒会長の長尾から次期生徒会長指名を受ける弦月、がおたくの二次創作じゃなく公式ボイスとしてお出しされるってマジ??????
供給レベルの次元が高すぎて、毎度販売ページに目を通すだけでひっくり返ってしまう。学パロが嫌いなおたくなんかおらん(過言)


本編

これまでのVΔLZボイス同様、起承転結の4パート構成。

第一声が弦月の「はい、甲斐田先輩」から始まる時点でこれは神作品です。
実際の3人にも年齢差はあるものの、普段のやりとりで『年上』『年下』を意識している発言って(じゃれ合い以外では)ほぼないので、学パロの恩恵を初手から感じられる。

『ドデカい花火』って言われた瞬間、まず最初に浮かんだ光景がにじさんじサマープールの花火だったので、記憶の中の超エモ映像と話が結びついてしまい、まだ準備の話してる段階から「最高の文化祭だったね……!!!」みたいな気持ちになっちゃった。


長尾

「俺と晴に、でっかい花火見せてくれよ!!」って言う長尾会長、あまりにも良すぎて泣いちゃう。ぴかぴか笑顔で周りを振り回しながらも圧倒的に愛され力のあるカリスマ性の塊よ、卒業するな。

各シーンで出てくる長尾エピソードは、それぞれに『柔軟で自由な発想力』『「無茶」で切り捨てきれない愛嬌』が含まれてて、描かれている情報量以上に『生徒会長・長尾景』像が立ち上がってくるの最強すぎる。この人たらしめ!!

もちろん当て書きではあるから普段の長尾から受ける印象という前提はあるけど、それでもこのキャラクター性をセリフでも表現できている部分もとても大きな割合を占めていて、長尾はお芝居上手になったな~って噛み締められる部分でもある。ダブルでエモエモになるやつ。


弦月

終始敬語の弦月は『初々しさの残る後輩』感が全面に出ていて、制服ビジュの眼鏡とあいまって1年生のイメージが強かったな~~~(学年は明言されてない)

人間の感情って常に一色ではないと個人的には思ってて、たとえば一口に『期待に応える』といっても色んな感情が、期待という信頼のカタチへの喜びとか、否応なく他者と自己を比較したときの焦燥とか、プラスのものもマイナスのものも同時にあるだろうって想像はしやすいと思う。

そういう一つの物事に対しての様々な感情が重なって、干渉し合って、ふらふら揺れている心の内を想起させるようなお芝居が、ひと言のセリフの中に詰め込まれてると感じるシーンが今作の弦月にはすごく多くて、弦月の巧みなニュアンス表現とその幅広さをめちゃくちゃ感じられる役どころだな~~~ってにこにこしました。


甲斐田

今回の3人の中では一番普段の姿に近い印象なのが、愚痴りつつもとんでもない仕事量をこなす副生徒会長な甲斐田。

化学部として成果を上げているにも関わらず、近々の将来像として『研究者』があって、今の自分の立っているレベルを客観視して悩んでるところ、めちゃくちゃ3年生の現実感あって良いんだよなぁ。

色んなタイミングで実感するんだけど、特にトラブル時には長尾とのタッグ機動力の高さがめちゃくちゃ出てて、いい会長・副会長コンビなんだよなぁ。長尾に対しての評価の高さを口にするシーンとか、長尾の『らしさ』を肯定して背中を押すシーンには、2人の付き合いの長さがにじみ出てて同学年設定なの大納得。マジでお前ら卒業しないでくれ。

あと、芝居全体の緩急がさすが甲斐田としか言いようがない。コミカルまではいかないけど、茶化したりげんなりしたり、のデフォルメ表現が上手くて、会話全体の緩急にも繋がってる。
こういう芝居する人が好きなんだよなぁとしみじみ。


収録後フリートーク

当て書き脚本の関係性が馴染んできてたところに差し込まれる本人たちのフリートーク、目が覚める気持ちになる。没入感から引っ張る出される感覚だけど、嫌じゃない不思議な感じ。

本人たちにその自認があるかは定かではないが、お芝居の外でも末っ子に甘い年長組を存分に味わえておたくは大変満足です。



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