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DAC2022年2Q決算を終えて

皆様日々のトレードお疲れ様です。自称海運班のKIRIです。ダナオスの2Q決算が無事通過しましたのでこのタイミングでnote書いてみようかな?と思い筆をとりました。不定期更新かな?と思いつつなんだかんだで毎回しているような気もします・・・
では早速ですが、決算速報の予想と結果を見てみましょう。

予想 売上 $208.7M EPS $5.49
結果 売上 $250.9M EPS $7.59
前年同期比+71.40%
前回結果  売上 $229.9M EPS $11.36
と比べると売上はかなり上がっています。EPSは落ちている状況ですが、これは年間更新や長期更新が$DACは多いので1~3月に傭船契約が終わった分が新契約で4月以降で運航しているためです。EPSは前回保有銘柄の$ZIMの株価の影響がやはり大きく前回3月末の株価が$72.83だったのに対し今回6月末の株価は$47.23になっています。前回は$ZIMの株価によりEPSがかなり下駄を履いた状態の決算であったため異様なEPSを出しましたが、今回は$ZIMが軟調なため非常にマイルドなEPSになっています。と言っても好決算には間違いありません。

(☆:和訳 ★:コメント)
気になったのは
☆「サプライチェーンの海岸側の持続的な非効率性と中国でのCovidの復活により、港での待ち時間が増加し、船舶の使用率が高くなっています。さらに、燃料費の増加により、定期船会社は船舶が利用可能になるとすぐに船舶の航行速度を低下させるよう促す可能性がありますが、これは2023年第2四半期以降までは発生しません。」
という内容の発言がありました。
★これは来年の船余りの可能性が出てくるけど、おそらく年間更新の際に年間運賃の下落が発生する可能性が高い。それにともないオペレーターはコスト削減のために低速航行をする可能性が高いという内容です。燃料費の増加も気になりますが燃費は速度の2乗で上がっていきますのでなるべく低速航行が望ましい。(環境にも良いし)。しかし年間契約の運行日数やスケジュールの問題があり更新時にしか変更できないという状況です。
また6月中に自社株買いを行っています。株式分割してからかと予想していましたが、普通に自社株買いしてきました。

☆2022年6月30日締め四半期の投資損失1億5,240万ドルは、ZIMに対する当社の持分保有持分の公正価値損失1億6,860万ドルで構成されており、これはZIM普通株式に計上された配当金1,620万ドルによって一部相殺されました。2022年4月には、これらのZIM普通株式1,500,000株を売却し、8,530万ドルの収益を上げました。ZIMの残りの普通株式5,686,950株の保有持分は、2022年6月30日現在、NYSEにおけるZIMの普通株式の終値に基づいて、2億6,860万ドルで公正評価されています。

★さすがに$ZIM株一部売却していますが、3月末→6月末でかなり損失が出ています。これで$ZIM株の5%所有程度になりました。$KENも現状同じぐらいの割合なので今後どれぐらいの割合になっていくのかは注目していきたいです。

☆ダナオスは、2022年第2四半期の普通株式1株当たり0.75ドルの配当を宣言しており、2022年8月29日に2022年8月17日現在の登録株主に支払われます。
★額が額あんおで今回はそこまで影響はないと思います。ただ8月17日は$ZIMの決算日ですのでなんとも運命的な日になりそうです。

個人的考察
①新造船が今期Qでは発表無し。前回までの6隻まで。これは年間の発注数とほとんど変わらない。数年単位で傭船契約をしている$DACの事なのでおそらく下半期も新造船発表はないのではないか?これは長期的な考えを運営は見越している可能性が非常に高く、傭船料の高いここ数年(3年前後)でしっかり利益を出し、そこから先の数年の船余りが予想される暗黒時代を潤沢なキャッシュで耐える構想かもしれません。問題はこの数年の暗黒時代ですがここはだいたい何年という話は長くなるので割愛させていただきます。

またカンファレンスコールの内容が確認でき次第追記したいと思います。おそらくこの執筆中にやっているはず・・・

【追記】

カンファレンスコール確認。特に目新しい発言はありませんでした。今回は質問も前回に比べてマイルドでした。ダナオスが中古船の売買での戦略を一部取っている事また2023、2024年を堅調に推移するための対策を取っている事がはっきりわかりました。ただ市場からはおそらく保守的だと見られそうです。現状では2022年末~2023年にかけて海運銘柄は落としてくると大局的には見れますが、ダナオスはそんな中でもかなり好調を維持できる銘柄の一つです。次回決算も手堅い決算をおそらく出してきそうです。

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