【読書記録】死んだ山田と教室

<あらすじ> と <私の感想> を書いています。 基本的にネタバレは書いていませんが、作中に出てくる登場人物のセリフを引用することがありますので、そういったものも不快に感じられる方は閲覧注意してください。

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タイトル:死んだ山田と教室
作者:金子 玲介
出版社:講談社
読了日:2024/06/01

<あらすじ>
バカバカしくて、愛おしい”あの頃”に、震えて叫べ―――!
夏休みが終わる直前、人気者の山田が死んだ。
悲しみに沈むクラスに担任の花浦が席替えを提案すると教室のスピーカーから死んだ山田の声が聞こえた。
山田はスピーカーに憑依してしまったらしい。
<俺、二年E組が大好きなんで>。
声だけになった山田と、二Eの仲間たちの不思議な日々がはじまる。


<私の感想>
この本を買った理由は、特典としてシールがついていたからです。
だから本の内容はあまり気にせずに買ったのですが、面白かったです。
刺さる人には刺さるストーリーだと思いました。
私が学生時代に出会っていれば、人生のベスト本に選んでいたと思うレベルです。
どんなに周りに認められていても、自分自身で価値を認めてあげないと何の意味もないということ。
死んだ山田君にはとても共感しました。
周囲の友だちの変化も、自然で、どんなに心の中で想っていても言葉にしないと分からない。
逆に言葉にしたことが真実にもなるということを学ばせてもらいました。
ラストは、読み始めからの印象とは違っているので大どんでん返しとまではいきませんが、そうきたか!と思わせてくれるような物語でした。
王道といえば王道…?
読書初心者さんで、ちょっとした刺激が欲しい人にお勧めしたい一冊でした。


おまけとして付いてきたシール

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