「来れば分かる」とは言いたくないがシリーズ① ~カンボジアって?~

「来てみて初めて分かりました!」「思ってたのと違いますね!」
 と、お越しになる方からあまりに良く言われるもので、
「そうなんです!!」
 と返してしまうところですが。。。

お招きする側としては、やはりそれ以上の言葉をお伝えせねばと思うところです。と、言う訳で、日本人5000人が住むとされる「カンボジア」の、「実際のところ」をお伝えしていきます。


1.未開の人々の住むところではありません。
「いくら何でも、そんなことはわかっている」と言われるかもしれませんが、実際のところ、どのくらいのイメージをお持ちでしょうか?
(私は来るまで、イメージすらありませんでした。)

「服も着ているかわからない人」や「野生動物を追いかけまわして暮らしている人」はいません。もちろん、「ジャングルでゲリラ戦をしている人」もいません。
それどころか、「街の発展スピードは、日本より早い」と言う人も多いです。それだけ、産業も必要になります。
同時に、貧富の差も大きく、都市部で先進国同様の生活をする人も多ければ、粗末な家屋や、食事で生活している人もいます。
「これからの国」の躍動感は、次回以降お伝えしていきます。

2.ポルポト政権、地雷。
「カンボジアは治安が悪い」というイメージをお持ちの方に聞いてみると、ポルポト、地雷の知識が優勢のようです。これは、ある意味で、日本人の基礎学力の高さを示す知識かと思います。
確かに、カンボジアにはそれを経験した世代がいるだけに、簡単に「過去のもの」と、外国人の私たちが断じることはできないでしょう。センシティブな話題ゆえ、気軽に口にすることはできませんが、歴史的施設を訪れた際に、タクシー運転手があれこれ話してくれました。その方は、「父親の4人の兄弟のうち、3人をポルポト政権下で、亡くした」とのことでした。同様の話を、関係が深くなった人からは耳にしますが、踏み込まなければ、気づかないほどで、やはり、これらは「過去のものになりつつある」と言えるでしょう。

3.若い人の割合が高く活気のある国、教育の力で大きく発展している国。
歴史的なこともあって、カンボジアは「識字率」が問題とされる国の一つでした。しかし、教育を見れば大きく力を付けつつあることが見て取れます。

筆者も、日本では、それなりに「高学歴」とされることもあり、英語もそれなりにどうにかなるつもりでいました。ところが、いざ、英語で話を始めると、大学見学に来る高校生の方がペラペラに英語を話します。少なくとも「スピーキング力」ではほぼ完敗、でした。この英語力をもって、陸続きの、ベトナム、タイ、マレーシア、シンガポールへとどんどん出ていきます。
実際、キリロム工科大学の学生たちも、これら近隣諸国のコンテストに出場して、受賞してきています。
 ベトナムほぼ北端ハノイ~シンガポール:1500㎞(直線距離)
 日本・北海道北端~九州南端:1800㎞(直線距離)
と、国が非常に近接していることも、日本にいると感じられない「陸続き」の距離感です。

「東南アジアの実際」「カンボジアの実際」について、イメージは膨らみましたでしょうか?
「そうか、カンボジア行ってみようかな?」と思っていただけましたでしょうか?
もう数回続けてみようと思いますので、ご意見・ご感想・ご質問頂ければ幸いです。

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