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「来れば分かる」とは言いたくないがシリーズ② ~ポルポトや地雷からの脱却と日本~

「来てみて初めて分かりました!」「思ってたのと違いますね!」
 と、お越しになる方からあまりに良く言われるもので、
「そうなんです!!」
 と返してしまうところですが。。。

お招きする側としては、やはりそれ以上の努力をしていかねばと思うところです。と、言う訳で、日本人5000人が住むとされる「カンボジア」の、「実際のところ」をお伝えしていきます。

4.ポルポトや地雷よりも知っておきたい「日本」のイメージ。
「カンボジアは治安が悪い」というイメージを持っている人は多いです。実は日本がカンボジアの民主化に一役買っていたことは、あまり知られていません。確かに1980年ころまで続いたポルポト政権や、その後も地雷やゲリラの影響はすぐには消えるものではなく、民主化は容易なものではありませんでした。それでも、民主化を実現する上で重要な役割を果たしたのは、1992年に行われた自衛隊のPKO活動への参加だったのです。この時に、自衛隊の保護のもと、ようやく民主的な選挙が実施されたのです。

2022年に安倍首相が襲撃されたとき、何人ものカンボジア人が、日本で何が起こっているのか、尋ねてきました。確かに、世界を驚かせる事件ではありましたが、その後で、カンボジア政府としての安倍首相追悼行事まで行われていたのは、それだけ、日本政府・首相に対して親近感を覚えていたからでしょう。

そういう意味では、「ポルポト・地雷」といった、カンボジア救済キャンペーンを起点に、多くの日本からの支援が実現したとも言えます。遺跡の修復、大型インフラの整備、医療機関の設立など、カンボジアのあちこちに日本の支援の結果を見ることができます。私たち日本人が学んできた事実、国として、個人としての支援は、きちんと、カンボジア社会を、良いものに変える力になっているのです。

今でも、国中を走るホンダのバイクを始めとして、日本の高性能な製品も、直接的な手応えをもって、人々の生活を良くしています。

どんな社会も、いつまでも同じではありません。かつて日本人が学んだ過酷な現実、そしてそれに対するアクションが、国の姿を変えていること、それを人々が理解していること、そんな姿を見にカンボジアを訪れることも、きっと意義深い旅になることでしょう。「昔学んだ国」「何とかしたい苦い思い」が、どんな形になったのか。学んだ人には、一段と味わい深いでしょう。

「カンボジアの実際」について、イメージは膨らみましたでしょうか?
「カンボジア行ってみようかな?」と思っていただけましたでしょうか?
ご意見・ご感想・ご質問頂ければ幸いです。

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