不便さの利 ~海士ぐらし日記第2話~
こんにちは。
海士町で暮らし始めてから1週間が経過しました。
前回、「ないものは、ない」のキャッチコピー通りの生活を実感して、あることが当たり前になって感謝を忘れていたことなどを書きました。
今日は、そんな不便さが実はかなりいい点もあるんじゃないかということに気づいたので、それについて書くところから始めてみます。
選ばなくていい
コンビニがなかったり、いい感じの洋服屋さんや雑貨屋さんがなかったり。居酒屋やレストランも数えられるくらいしかありません。
これ、一見不便で満たされないように思えますが、実は利点だと捉えることもできるような気がしています。なぜかというと、見出しにある通り、選択肢を与えられてその中から選ぶことから解放されるから。
スティーブ・ジョブズがいつも同じ格好をしていたことや、オバマ元大統領が重要な決断に全力を注ぐために曜日ごとに着るスーツを決めていたというエピソードから、人間が決断という行為をするときアタマの体力を結構使うという事実を知っていましたが、まさにそれと同じことがここで起こっているように思うのです。
19時くらいを過ぎたら自販機以外ではなにも買えなくなったり、島にいるときは服を買いにいこうかとか思いもしなかったり。
もちろん、好きな服を探したり買ったりするのがなによりの喜びである人にとってはかなり厳しい環境なはず。
ただ、僕は、素敵なお店があったら見たくなるけど、なければしばらくは今あるものでいいや~という感じなので、むしろ「いつ服を買いに行こう?」とか、「どの服を買おう?これは好きだけど値段がびみょい!」とかそういう判断をただやらなくて済むようになったと感じています。
きっちりと計算できたりするわけではありませんが、できることが減って、その分、今やることに集中できたりするんじゃないかと思ったりもするわけです。
ここまで書いて、今自分が課題を感じていたことがドンピシャにリンクしていることに気づき、そっちのことで頭がいっぱいになり始めたので、今日はここまでにします。
(ちなみに、そっちのテーマは「そぎ落とし」や、「本当に重要なこと」的な話になりそうです。実際にnote記事にするかどうか、まだわかりませんが。)
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