久しぶりの塾のアルバイトで思ったこと

 土曜と日曜、僕は久しぶりにアルバイトに入った。1ヶ月とちょっとぶりである。久しぶりに行ってみると、随分様子が違う、ということもなく、普通にバイトをした。僕の塾での業務内容はほぼ事務作業だが、事務作業の量が少なすぎたために、ぼーっとしている時間の方が長い。本職はぼーっとしておくことなのかも知れない。特に、土日などは本当にやることがない。あまりにやることがなさすぎて外国人社員がキレていた。「俺の仕事はタイムカードを押すことか?」みたいなことを英語で言っていた。そんな仕事があるのなら羨ましいことこの上ない。
 ただ、実は暇を嫌う人間も多くいるというのだから驚きだ。例えば、2年くらい前に、「暇すぎて嫌だ」という理屈でうちのバイトをやめた人がいた。仕事は見つけるものだ、と思うけれど、見つからないのもまた事実だ。うちのようにほぼ予備校みたいな所では、大学生のできることは少ない。
 ともすれば、理想のバイト先というのは、ほどよく忙しく、そこそこにやりがいがあって、というものなのではないだろうか。とはいえ、アルバイトという自分の時間を切り売りするようなものに、そこまで求めてしまうのはいささか傲慢とも言える。 
 じゃあどうするべきかと言うと、僕のように無駄を楽しむことが大切だと思うのだ。暇な時間はぼけーっとすることを楽しむのだ。なにかいい考えが降ってきたりするかも知れない。いい考えが何かは知らないけれど。

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