就職活動

 公務員試験が終わって、始めた就活は早くも座礁した。そもそも募集の数が少ない。エージェントにはよく分からないような企業ばかり紹介される。よく分からない企業でもいいか、とも思い始めてしまっていたが、ふと考える。将来の目的についてである。
 公務員試験に全て落ち、就職活動も全て落ちてきた私は、いわば社会不適合者である。完全なる落伍者だ。だが、人生の目的があったのではないか、と思い出す。
 身を削る濁流と、目の前にある困難によって、色々なものが見えなくなる。内定をもらい遊ぶ友人たち、せっつく親、馬鹿にする教授。就活エージェントに、支援課の人たち。実は私は彼らの意見を聞く必要など一ミリもなかったのだ。なぜなら彼らは私の将来にかけらも責任など負わないからだ。責任のない言葉は空虚だ。彼らの言うことを聞いて失敗しても、彼らは一銭も私にはくれない。なんなら成功してその成功の一部に寄与していると思われるのが腹立たしい。
 結局は自分次第なんだろう。自分の目的があり、その目的のために今はあるのだ。諦めも肝心だが、諦めるにはまだ早いとも思う。

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