僕の不合格の歴史(漢検から就活まで)

 今日、YouTubeで動画をつらつら眺めていた際に、一本の気になる動画を見つけた。気になる、といってもそこまでではなく、なんとはなしに、程度だった。その動画は、東大理三の人が免許の試験に落ちるというものだった。東大の人でも勉強しなかったら落ちちゃうんだな、とある意味当たり前にも近い感想を抱いた。僕は試験に落ちた経験が豊富だったこともあり、免許の試験前は3時間勉強したことを思い出した。
 その動画の人は、試験で落ちたものを二つ程度しか挙げていなかったところが、僕としては衝撃的だった。僕が落ちた試験の数々は10やそこらじゃ足りないからだ。時系列ごとに振り返ってみる。
 最初に落ちた経験は中学校だ。僕は毎年のように問題を起こす問題児で、ADHDなんじゃないかと、その頃まではよく疑われていた。そんな僕が最初に落ちたのは、漢検の三級だ。中学一年で受けて、普通に落ちた。理科室で不合格の封筒をもらったことを今でも覚えている。また、数学検定の三級にも落ちた。これは落ちた記憶しか残っていない。
 落ちた経験が豊富になったのは高校生だ。まず、漢検二級に落ちた。一年生の初めに、準二級に合格し、いきおいで受けた二級に落ちた。同じクラスの人が普通に受かっていたので少しショックだった。次に、大学受験だ。僕の通っていた高校は普通科だったが、あまり頭の良い高校ではなく、受験は落ちるのが当たり前だった。なので僕自身落ちたことは気にしてない。記憶に深く残ってはいるが。落ちた大学を並べると、福岡大、関西大、信州大、この三つだったと思う。落ちた理由としては単に勉強不足で、受験というものを根本的になめていたからだろう。正直信州大は絶対に落ちないと思っていただけに吐くほどショックだったのを覚えている。志望校を直前でいきなり変えたのがまずかったのだろう。変えることを促した教師を責めるつもりはないが、受からせることを主眼としていたことは今でも疑問に思う。
 大学では本当にたくさん落ちた。あげればキリがないが、特定を恐れずバンバン上げていく。人に読まれていないことがわかっている僕は無敵だ。ただ、ここでは、単位のことはあげない。あげると本当にキリがないためだ。全てあげると5000字を超えそうだ。単位以外で落ちたのは、一番初めは学科選択だ。僕は落としまくった単位のために成績不振だった。成績順に希望が叶う大学のシステムでは敗北者だ。不人気学科に無事配属された。次に落ちたのはインターンシップだ。僕が落ちたのは電通、NHK、なんとか銀行(覚えてない)だ。受かったのも三つなのでトントンに思えるかも知れないが、落ちたのは三つとは限らない。何となくだが他の企業にも落ちている気がする。次に、就活で落ちたのは、NHK、テレビ東京、カドカワ、日本郵政、日本ビジネスアート、読売広告、県庁などだ。法務省と裁判所の結果がまだなのでそれも加わる可能性が高い。また、大企業をここでは挙げたが、それは中小を入れるとキリがないからだ。中小企業は覚えているだけでも5つか6つくらい落ちている。ちなみに、上記で落ちたものは全てESないし一次面接で落ちている。いかに自分がダメな人間か思い知らされる。
 敗北をあげ連ねていったが、ここで気付いたことがある。僕は今までの人生において、ほとんど合格したという経験がない。いや、正確にいうと、自分で望む結果を手に入れられたことがない。高校も第一志望より2ランク低いし、大学も第一志望より2ランク低い。そう考えてみると、いかに自分が無能で、努力ができず、そのくせ高望みをする最悪の人種か分かる。こう考えていくと、今後の人生というものが憂鬱で仕方がない。これからも僕は落ち続けるのだ。努力すれば良いというのは、努力できるものの言葉だ。僕のようなゴミは努力などしないからゴミなのだ。
 これから先も落ち続けていくだろうが、それでも生きていけるこの国と親には感謝しているが、自分が生まれてしまったことについては、憎んでも憎みきれないし、恨んでも恨みきれない。

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