最近の記事

ウイニングランはしないけど、明日も特大国旗を広げたい

推しは推せる時に推せ が口癖の息子たちは、私のスポーツ観戦に寛容だ。と言ってもストーリーを追いかけたくなる選手が多すぎ、かと言ってグッズやサインがほしいわけでもない私は、推しとしては大失格だ。バイト代のほぼ全てを推し活に注ぎ込む息子を見ると、他人事ながら推しってありがたい…と手を合わせたくなる。ところがその息子に、私が唯一自分から頼んだ推し選手の特大サイン入り国旗を見せたら、彼は絶賛してからこう言った。「今なら〇〇円くらいかな。これから記録出したら爆上がりするな」 推し活は値

    • スポッチャで車いすラグビーがやりたい

      ボッチャをする時の感覚はダーツやビリヤードに似ている。見ているよりずっと難しいけれど、次はもう少しいいショットが投げられそうで、今度こそ、今度こそとつい夢中になる。 レーサー(陸上用車いす)は自転車以上の爽快感と、腕に溜まる乳酸とのバトルだ。もっとスピードを出したいけれど、腕が言うことを聞いてくれない。 パラリンピックから1年の節目に、各地でパラスポーツの体験イベントが行われている。見るだけではそのすごさがピンとこないものも、体験することで競技レベルの高さも面白さも実感で

      • にわかがハマる、スポーツ観戦術

        クライミングに柔道、野球に陸上、ラグビー、バスケ。スポーツに縁がなかった姉が、オリンピックあたりから試合観戦に付き合ってくれるようになった。お祭り好きで真面目な性格は、スポーツ観戦にぴったりだ。前日にはチームやルールを予習し、当日はビールを片手に前のめりになる。そんなスタイルを1年以上見てきて、推しのいないにわかファンを引きつけるために必要なものが見えてきた。一体感だ。 野球やサッカーはとにかく母数が多いから、いつだって応援のプロと新人が大量発生している。見よう見まねでプロ

        • ライブファンとインドネシア人、どちらの猛者にも立ち向かえ

          8月27、28日の千駄ヶ谷駅には、国立競技場ライブに来た矢沢永吉ファンと東京体育館に来たバドミントンファンとが入り混じる、ちょっとシュールな光景があった。初めて日本で開かれたバドミントン世界選手権。テレビでの放映はほとんどなかったが、女子シングルスの山口茜選手と混合ダブルスのワタガシ(渡辺勇大・東野有紗)ペアが勝ち上がって徐々に注目が集まった。28日の最終日にはチケットが完売。推しのウチワを持ち、ヨネックスのTシャツを着たいわゆるバドファンだけでなく、初観戦風のファミリーやカ

        ウイニングランはしないけど、明日も特大国旗を広げたい